新鮮胚性幹細胞

2011-04-18

ヒト胚性幹細胞の研究で有名なチャ病院がこのほど、冷凍胚性肝細胞ではなく、冷凍以前のいわゆる新鮮胚性幹細胞を使った研究の承認を関係当局に申請し、その結果に関心が寄せられている。
大統領直属の国家生命倫理審議委員会は27日に会議を開き、承認するかどうかを最終的に決める予定だ。

胚性幹細胞
受精卵が分裂して、胚盤胞と呼ばれる段階になったところで、内部細胞塊(胎児の体になっていく部分)を取り出して培養することでできる。
あらゆる組織や細胞になり得るという特徴があることから、ヒト胚性幹細胞は難病治療の研究などに使われる。
ただ、すでに受精した状態なので、倫理的に問題があるという指摘がある。
そのため受精卵ではなく、体細胞から同じような能力を持つ幹細胞をつくる研究も進められている。

新鮮胚性幹細胞
チャ病院が申請したのは、受精から2日経った受精卵の一部を増殖し、遺伝病検査に用いるとともに、残ったものを胚性幹細胞に関する各種の研究にも利用するというものだ。
体外受精の場合、一般的に複数の受精卵が得られる。
その中の一つの受精卵から内部細胞塊を取り出して胎児の遺伝病の有無などを検査し、残った部分は胚性幹細胞に関する研究に使うことができる。
問題は、新鮮胚性幹細胞が子宮に着床させる以前の段階の受精卵だということだ。 現行法は、体外受精で得た余剰胚、または冷凍胚(冷凍保存期限5年を経過したもの)を研究目的に使用することを認めているが、新鮮胚性幹細胞については研究目的の使用を禁止している。


[ 新鮮胚性幹細胞の研究をめぐる論議 ]
区分 主張
研究者 受精卵の一部を用いて胎児の遺伝病検査をした後、残った部分は廃棄の対象となっている。
廃棄の対象となっているだけに、これを新鮮胚性幹細胞とみなすべきではなく、余剰胚とみなして、研究目的の使用を承認すべきだ。
反論 子宮に着床させれば妊娠が可能な受精卵から得たものなので、遺伝病検査以外の、胚性幹細胞の研究などに用いることは許されない。
政府 14日に行われた保健福祉部の胚性幹細胞研究専門委員会の審議では反対意見が多かったが、結論を出せなかった。
最終的には27日に予定されている国家生命倫理審議委員会で結論が出てくるはずだ。

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