2014.8.14~18
2014-08-18 11:30:15
フランシスコ法王は18日、韓国訪問の最後の行事として、ソウルの明洞大聖堂での「平和と和解のためのミサ」を執り行い、韓国での最後のメッセージとして、「罪をおかした兄弟を許しなさい」と訴えました。
この日のミサには、元日本軍慰安婦の女性や解雇労働者、海軍基地や送電塔建設地域の反対派住民、脱北者などおよそ1000人が参列し、フランシスコ法王が演説しました。
この中で、フランシスコ法王は、「兄弟が私に罪をおかすとき、私は何回許すべきでしょうか。七回までですか」とのペテロの問いに、キリストが「七回までではなく、七十七回までです」と答えたことを引用し、これが和解と平和に対するキリストのメッセージの核心であると強調しました。
そして、人道主義にのっとった支援が継続されるほど、韓民族は兄弟姉妹であるという認識が広がるとして、対話を通じ、違いを克服するための機会が育まれるよう、みんなで祈りましょうと語りました。
また、その祈りが、韓半島で、南北で、共鳴を呼び起こすと述べ、韓国の人たちに残す最後のメッセージとして訴えました。
フランシスコ法王はミサを終えたあと、午後にローマに向けて出発します。