コメの価格が上昇し、全体の穀物価格の上昇幅が過去最大となりました。
統計庁のまとめによりますと、上半期の穀物価格は前の年に比べて19.8%上昇しました。
関連統計を取り始めた1985年以降、最大の上昇率です。
穀物価格の上昇はコメの価格上昇が主導しました。
コメの価格は上半期に26.4%も上昇し、1981年以来の最大の上昇率となりました。コメの価格が上昇したのは生産量の減少によるところが大きいとされています。
昨年のコメの生産量は、栽培面積の減少、政府の減産政策などで、前の年より5.3%減った397万2000トンで、1980年以降、最も少なくなりました。
一方、物価調査の対象となる農水産物460品目のうち最も価格が上昇したのは生姜で、45.3%上昇しました。
次いで唐辛子粉が43.6%、ジャガイモ36%、カボチャ32.2%、サツマイモ23.7%の順でした。
水産物を見ますと、漁獲量の減少でイカが29.1%上昇し、タコは19.7%上昇しました。
畜産物は、昨年価格が大きく上昇した卵が33.8%価格が下がり、最も大きく下がりました。