金委員長の訪ロに金英哲氏同行せず 核交渉から排除か

入力 : 2019-04-24 15:10:26 修正 : 2019-04-24 16:37:55

金委員長の訪ロに金英哲氏同行せず 核交渉から排除か

北韓の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長のロシア・ウラジオストクへの訪問に、金委員長の最側近とされ、これまでの首脳外交を補佐してきた金英哲(キム・ヨンチョル)朝鮮労働党副委員長兼統一戦線部長が同行しなかったことがわかり、その背景に注目が集まっています。
米朝首脳会談や中朝首脳会談など海外で行われた金委員長の首脳外交の日程に金英哲副委員長が同行しなかったのは、今回が初めてです。
ロシアは、今回の朝ロ首脳会談の中心的な議題が、韓半島の非核化問題だと明らかにしていて、金副委員長をロシア訪問に同行させなかったのは、今後、核交渉から統一戦線部を排除するという意味ではないかとする見方が出ています。
北韓としては、2回目の米朝首脳会談が物別れに終わったことは、大きな衝撃で、これまでの交渉を振り返り、総括する過程で、2回目の米朝首脳会談まで首脳外交を補佐してきた統一戦線部に対する責任を問い、代わりに外務省をそのポジションに引き上げたのではないかという見方です。
前の金正日政権で核交渉は本来、外務省の担当でしたが、金正恩体制の去年から始まったアメリカとの非核化交渉では、統一戦線部が主役となっていました。
統一戦線部が韓国情報機関の国家情報院と水面下で接触し、国家情報院が、アメリカのCIA=中央情報局と統一戦線部を仲立ちする形で、非核化交渉が始まったためです。
しかし、韓国の国家情報院、北韓の統一戦線部、アメリカのCIAによる非核化交渉は、異例で、一時的なものでした。その一方で、統一戦線部が首脳外交から排除されたことは、今後、米朝の間で韓国が仲立ち役を果たすうえで、困難をもたらす可能性があるという指摘が出ています。
これまでは、南北首脳会談や高位級会談、そして南北間の水面下での接触で、統一戦線部を通じて北韓の核問題についての踏み込んだ議論や直接的なメッセージの伝達が可能でしたが、非核化交渉の主役が外務省に入れ替わることで、南北間の意思疎通は難しくなると考えられるからです。

[Photo : YONHAP News]

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