
盧泰愚(ノ・テウ)元大統領は、在任中に作った秘密の政治資金の一部、420億ウォンあまりを、長男の妻の父親の申明秀(シン・ミョンス)新東方グループ前会長に預けたとして、このほど検察に捜査を依頼し、ソウル中央地方検察庁が今週から本格的な捜査を始めました。
盧泰愚元大統領は、この秘密政治資金は1995年に発覚した230億ウォンとは別の資金で、この資金を申前会長が自身の借金返済にあてたことは背任罪に当たると主張しています。
盧泰愚元大統領は、この資金を取り戻すことができれば、未納分の追徴金を納付することができるとしています。
盧泰愚元大統領と申明秀前会長は、それぞれの息子と娘が結婚して姻戚関係にありますが、最近、それぞれの息子と娘が離婚訴訟の手続きに入っているということです。
盧泰愚元大統領は、1995年にクーデターや光州事件などによる軍刑法違反で、懲役17年の判決を言い渡されるとともに、秘密の政治資金を隠し持っていることが発覚して追徴金2628億ウォンの判決を言い渡され、懲役刑は特赦されましたが、追徴金はまだ全額納入にはほど遠い状況です。