「春香伝」は朝鮮王朝時代の古典文学で、貴族階級両班の李夢龍と、平民の娘、成春香の、身分を越えた愛の物語です。
もともと伝統芸能パンソリの「春香歌」として広まり、小説化も行われました。
１８８２年には大阪毎日新聞に日本語に翻訳された小説「春香伝」が連載され、その後もアメリカ、フランス、ドイツなどで翻訳出版されました。
近代に入って、演劇、ミュージカルなど、舞台化も行われ、テレビドラマ、映画化も行われました。
１９２3年に日本で初めて映画化され、１９３５年には韓国人監督によっても映画化されるなど、これまで２０本近い映画が制作されました。
近年では２０００年に制作された林権沢（イム・グォンテク）監督の「春香伝」が韓国映画としては初めてカンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品されました。
「春香伝」は古典文学でありながら現代の韓国でも人気があり、韓国だけでなく各国で親しまれています。
韓国人だけでなく世界の人々も共感するその魅力は何でしょうか。
パンソリ名人、パク・エリさんとともに「春香伝」の魅力をご紹介しましょう。