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特別番組

2. 安哲秀旋風

2012-12-31

2. 安哲秀旋風
韓国で今年、最も注目された出来事の一つが安哲秀旋風だった。
ソウル大学融合科学技術大学院長を務めていた安哲秀氏は、政党に所属していたわけでもなく、政治家としての経験もなかったが、次期大統領候補として最も注目された。
安哲秀氏は、もともとは医師で、ソウル大学医学部を卒業後、ソウル大学病院などで勤務していた時期、偶然な機会にアンチウイルスソフトウェアを研究し始め、病院を退職してアンラボというコンピュータセキュリティ企業を立ち上げた。
アンラボは韓国最大のコンピュータセキュリティ企業に成長している。
政治とは無縁だった安哲秀氏は、政界の各種の不正疑惑が表面化する中、著書やテレビ出演を通じて政治の刷新を訴え、注目を集めるようになった。
既成政治家にはないクリーンなイメージが支持につながり、既成政党に不満を抱いた無党派層の幅広い支持を集めたことが、安哲秀旋風を巻き起こした要因とされている。
大統領選挙と関連した各種の世論調査で、安哲秀氏は支持率で与党セヌリ党の有力候補の朴槿恵氏を上回るときもあった。
これは、既成政治に不満を抱いた層が多かったことを反映したものとされている。
安哲秀氏は9月19日に正式に立候補を表明した。
ただ、支持層が最大野党民主統合党の文在寅候補と一部重なるため、選挙で与党セヌり党の朴槿恵候補に勝利するには野党系候補を一本化する必要があるとの声が高まり、文在寅候補との間で候補一本化に向けた協議が進められた。
しかし、一本化するための方法で折り合いがつかず、11月23日に出馬を断念することを発表、文在寅氏への支持を表明し、選挙運動を支援した。

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