ソウルの繁華街イテウォン（梨泰院）で10月29日の夜、ハロウィーンを前に大勢の若者が密集し、折り重なるようにして倒れる事故が発生、158人が死亡し、196人が怪我をしました。
犠牲者は20代代の若者が最も多く、日本人２人を含む外国籍26人も含まれています。
事故当日、イテウォンには数万人の若者が集まっていましたが、事故現場は幅4メートルの狭い坂道でした。
救急隊が人波を抜けて現場に到着するまでに時間がかかったことも犠牲者が多く出た要因の一つとされています。
事故発生後の調査で、管轄の龍山区と警察、消防などは、ハロウィーンによる混雑による危険性を事前に検討したり適切な安全対策を講じず、事故後の対応も十分でなかったことが明らかになっています。
警察は特別捜査本部を設置して捜査を開始、龍山区と龍山警察署、龍山消防署の不十分な対応が事故を招いたと判断しました。
事故発生４時間前から警察には事故のリスクを訴える通報が10件余りありましたが、警察は積極的に対応していませんでした。
国会は、警察による捜査だけでは不十分だとして、国政調査特別委員会を設置、事故現場訪問や聴聞会などを通じて事故原因究明を進めています。

Photo : YONHAP News

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