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特別番組

2. 新しい政治勢力の登場

2011-12-02

2. 新しい政治勢力の登場
10月26日に全国で地方自治体の長などを選ぶ再選挙・補欠選挙が行われた。ソウル市長補欠選挙では、無所属で立候補した野党系統一候補の朴元淳(パク・ウォンスン)氏が当選する異変が起きた。

朴元淳氏は弁護士で、社会運動家としてよく知られている。
v 韓国の代表的な市民運動団体の「参与連帯」の創設に関与し、執行委員や運営委員を務めた。

参与連帯の事務処長だった2000年に行われた総選挙では、問題があるとされる候補について落選運動を主導したりもした。

朴元淳氏は政治の刷新を訴え、立候補を表明、最大野党民主党の候補を制して野党系統一候補に選ばれ、大統領府青瓦台の報道官を務めたこともある与党ハンナラ党の羅卿瑗(ナ・ギョンウォン)候補を制して当選した。

ソウル市長補欠選挙では、ソウル大学融合科学技術大学院の安哲秀(アン・チョルス)教授も立候補するのではないかとみられていたが、朴元淳氏への支持を表明、自らは立候補しなかった。安哲秀教授は元医師で、コンピューターのウイルス対策ソフトを開発、韓国最大のセキュリティソリューション企業を設立した人物で、現在は経営から退き、ソウル大学融合科学技術大学院で教授を務めている。

安哲秀教授は各種の世論調査で、次期大統領候補として絶大な支持を得ている。

市民運動家の無所属の候補が有力な与党の候補を破り、政治とは関係がなかった安哲秀教授の人気が高いのは、既成政治に嫌気した有権者が斬新な人物を待ち望んでいることを示すものだと評価されている。

ソウル市長補欠選挙の敗北を受けて、与党ハンナラ党は代表が辞任し、非常運営体制のもとで党の刷新を図り、野党民主党は他の野党と合併して新党を結成するなど、与野党はともに来年の総選挙と大統領選挙に向けて大幅な刷新を進めている。

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