韓国海軍は1月21日、アラビア海でソマリアの海賊に乗っ取られていた韓国のケミカルタンカーの救出作戦を行い、海賊8人を射殺、5人を逮捕し、タンカーの船員21人全員を救出した。

このタンカーには韓国人8人を含む、インドネシア人、ミャンマー人など、21人の船員が乗り組んでおり、アラブ首長国連邦からスリランカに向かう途中、アラビア海でソマリアの海賊に乗っ取られた。

韓国政府は駆逐艦を派遣して海賊を追跡、李明博大統領が、船員を救出するために「あらゆる方策」を用いるよう命じ、救出作戦が行われた。

韓国海軍の特殊部隊が21日の夜明け前、午前4時55分にタンカーに乗り込み、救出作戦を行う過程で銃撃戦になり、船長は海賊の銃撃を受けて重傷を負ったが、他の船員や特殊部隊の隊員は無事だった。

船長は韓国に運ばれたときは意識不明の重体だったが、数回の手術を受けて健康を回復し退院した。

韓国軍の統合参謀本部は、「海賊による違法行為を容認しないという韓国政府の強い意思を示した」とした。

ただ今も海賊行為は続いており、各国はいつ、どこで現れるか分からない海賊への対応に苦慮している。

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