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特別番組

8. 海外に持ち出された文化財が韓国に戻る

2011-12-02

8. 海外に持ち出された文化財が韓国に戻る
過去に海外に持ち出された貴重な文化財が韓国に戻ってきた。

フランスの国立図書館に保存されていた朝鮮王朝時代の外奎章閣図書73冊が5月に韓国に戻り、合わせて296冊の返還が完了した。

これらの図書は、1866年にフランスの艦隊が江華(カンファ)島を侵略した際に、王立図書館に当たる外奎章閣から略奪していったもので、朝鮮王朝時代の重要な国家行事などを記録した貴重な文化財だ。

外奎章閣図書の返還は、1993年に当時の韓国の金泳三(キム・ヨンサム)大統領とフランスのミッテラン大統領が合意したが、返還が遅れていた。

結局、略奪から140年ぶり、両国大統領の合意から13年ぶりに返還が実現した。

12月には日本から朝鮮王室図書147種類1200冊が韓国に戻ってきた。

韓国と日本は去年11月の首脳会談で、朝鮮王室儀軌など、1205冊の図書を返還する韓日図書協定に署名した。

この協定にも基づいて、野田佳彦首相が10月に韓国を訪問した際に5冊を返還し、12月に残り1200冊が返還された。

朝鮮王朝儀軌は、王室の各種の重要な行事の準備過程から決算に至るまでの全過程を詳細に記録しており、朝鮮王朝時代の百科事典ともいわれている。

返還を契機に、当時の宮中文化に関する研究が進むものと期待されている。

一方では、違法に海外に持ち出され、まだ返還されずにいる文化財も多く、韓国政府はそのような文化財の返還に向けた努力を続けることにしている。

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