ケーブルテレビや衛星放送で視聴できる4つの「総合編成チャンネル」が12月1日、開局した。
韓国で、報道、教養、娯楽など、多様なジャンルの番組を提供する総合編成は、KBS、MBC、SBSなどの地上波テレビ局に限られていたが、李明博政権になってから地上波放送事業者が事実上放送市場を独占する体制の見直しが進められ、新聞社や大企業が放送事業へ参入できるよう規制が緩和され、新たな総合編成チャンネルの開局が可能になった。
新しく開局したのは毎日経済新聞の「MBN」、朝鮮日報の「TV朝鮮」、中央日報の「JTBC」、東亜日報の「チャンネルA」の総合編成チャンネル4局。
視聴者としてはそれだけチャンネルの選択権が拡大される。
韓国は、有料のケーブルテレビなどの加入率が全体の8割近くに上っており、総合編成チャンネルは地上波放送と同等に競争でき、競争を通じてメディア産業の成長が期待されている。
一方では、どれだけ有用な番組コンテンツを確保できるか、どれだけ多くの広告を受注できるかなど、競争はますます激しくなり、その過程での反作用を懸念する声もある。
いずれにしても放送業界の地殻変動は避けられない見通しだ。
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