自己啓発本『セイノの教え』
2024-03-21
来月1日から、飲食店内で使い捨てのプラスチックカップが原則使用できなくなります。
韓国では「資源の節約と再活用促進に関する法律」により飲食店(カフェ)は「使い捨て用品の使用を抑制し、これを無償で提供してはならない(除外事項あり)」ということになっています。しかし、実際には守られていない状況であり、資源ごみが増えていることが社会問題化しているため、環境部は5月に「再活用廃棄物の管理総合対策」を発表し、8月1日以降、消費者が店内で飲食する際に使い捨てプラスチックカップを提供している店舗に対して20万ウォン以下の罰金を課すと発表しました。ところが、環境部が直接課すのではなく地方自治団体が主体となるため、解釈の違いや自治体ごとの取り締まりの方法の違いなどが問題になると指摘されています。
韓国内で展開する多くのコーヒーチェーン店はこれを受けて、すでに多くの店舗において、注文を受けた際に店内で飲食するのかどうかを消費者に尋ねるようになってます。現在21の企業が環境部と使い捨て用品の抑制に関する協約を結んでおり、使い捨て用品をできるだけ使わないようにする一方で、限定された条件下で使えるようにしています。しかし、同法律の施行に関する詳細なガイドラインが発表されていないため、どういう状況下でプラスチックカップの提供が禁止されるのか判断しかねるケースも多いようです。たとえば、消費者がテイクアウトすると告げてプラスチックカップで提供してもらい、それを店内で飲んでいても、店舗側は止めることができないというわけです。一方、プラスチックカップの使用を抑えることにばかり注力していて、紙コップの使用については無頓着なのではないかとの声も上がっています。カフェで使われる紙コップはコーティングがしっかりしてあるため再利用するのに手間がかかるうえ、最近では冷たい飲料の時にプラスチックカップに紙コップを重ねる「二重カップ」と言われるスタイルが増えているため、紙コップの使用量は増えるばかりです。
このような状況のなか、大手コーヒーチェーンは以下のような環境保護への取り組みを行っています。
コーヒービーン……5月から、店内で冷たい飲料を飲む際は、グラスで提供。
トムアンドトムス……期間限定のキャンペーンドリンクをガラスジャーで提供。(消費者が持ち帰る。インスタ映えも)
トゥーサムプレイス……紙コップの仕様を再利用しやすいものに変更。
エンジェリナスコーヒー……ストロー不要のカップを開発し、ストロー使用量を抑える。
このように多くのカフェが環境問題に対する新たな取り組みを発表していますが、現在の規制では「店内で飲食する場合」に限られるため消費者の申告によるところが大きいうえ、規制対象とはなっていない紙コップについても問題点が挙げられています。環境問題については、規制の有無にかかわらず、普段から1人ひとりが真剣に取り組むことが一番重要だと言えるでしょう。
2024-03-21
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