自己啓発本『セイノの教え』
2024-03-21
国連総会出席のためニューヨークを訪れた文在寅大統領は24日、ニューヨークのホテルで、アメリカのトランプ大統領と会談しました。
両首脳はこの会談で、韓半島の完全な非核化に向けた協力や韓米同盟関係の強化などについて意見を交わし、非核化が実現するまでは北韓に対する制裁を維持することが重要だとする認識で一致しました。
文在寅大統領は、このほど平壌で行われた3回目の南北首脳会談の内容について説明し、金正恩委員長からのメッセージをトランプ大統領に伝えました。
文在寅大統領は20日の記者会見で、今回の平壌共同宣言に含まれていない内容も金正恩国務委員長と議論した、ニューヨークを訪問したときにトランプ大統領に直接詳しい内容を伝える計画だとしていました。
トランプ大統領に伝えたメッセージの内容は公開されませんでしたが、終戦宣言や核施設の廃棄、2回目の米朝首脳会談に関する内容だったのではないかとみられています。
一方、トランプ大統領はこの会談で、金正恩国務委員長との2回目の米朝首脳会談について、「遠くない将来に実現する」と述べ、再会談に強い意欲を示しました。
ポンペイオ国務長官は韓米首脳会談の後の記者会見で、2回目の米朝首脳会談が近く開かれる可能性があると認め、「私が平壌に行き、2回目の会談の最終準備を整えることになるだろう」と話しました。
具体的な時期や場所は決まっていませんが、今後、2回目の米朝首脳会談に向けて米朝間の非核化交渉が加速化するものとみられています。
一方、文在寅大統領は26日、国連総会で一般討論演説を行い、金正恩国務委員長が国際社会に復帰するための「新たな決断」をしたと述べました。
文在寅大統領は、「北韓は長期にわたって孤立していたが、そうした状況から脱却するために決断を下し、国際社会との対話を再開した」としたうえで、「金正恩委員長が非核化の約束をしたことが正しかったと確信できるようにしなくてはならない」と述べ、「今度は国際社会が北韓の新たな決断と努力に前向きに応じていくべきだ」と呼び掛けました。
また、金正恩委員長は3回にわたって南北首脳会談に応じたとして、「韓半島の政治の流れを変えた」と称賛しました。
一方で、文在寅大統領は韓米同盟の重要性についても強調しました。
文在寅大統領はアメリカ外交協会で行った演説で、「北韓の驚くべき変化は韓米同盟の力によるところが大きい」と指摘し、「終戦宣言、平和協定の締結、南北統一が実現しても、韓米同盟は存続しなければならない」と強調しました。
米朝間の非核化交渉は一時、停滞しているようにも見えましたが、一連の首脳会談で、今後は加速化されるものとみられます。
11月6日に予定されているアメリカの中間選挙の前に、非核化に向けた目に見える成果が出るのではないかとする見方も出ています。
2024-03-21
2024-03-14
2024-03-15