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共同警備区域の非武装化が完了

2018-10-28

ニュース

ⓒYONHAP News

軍事境界線上にある板門店のJSA=共同警備区域の非武装化が完了しました。

韓国国防部は25日、韓国と北韓の軍事当局と国連軍司令部が進めていた共同警備区域内の監視所をはじめ全ての銃器や弾薬を撤収し、非武装化作業が完了したと発表しました。26~27日には3者共同の検証作業も行われました。

JSAの非武装化は北韓軍兵士がアメリカ軍将校2人を殺害した事件が起きた1976年以来42年ぶりです。

共同警備区域の非武装化は9月19日に締結した「軍事分野合意書」に明記されています。

これに先立って、韓国軍と北韓軍、そして国連軍司令部は今月1~20日まで共同警備区域内で地雷除去作業を進め、22日に地雷の除去を終えたことを確認しました。

共同警備区域には韓国側4カ所、北韓側5カ所に監視所がありましたが、いずれも撤去されました。

それに代わって韓国側に北韓軍の監視所1カ所、北韓側に韓国軍の監視所1カ所がそれぞれ新たに設置されます。

共同警備区域の兵力も削減されました。

共同警備区域では南北それぞれの兵力は35人以下に抑えられます。

今後は共同警備区域内の兵力は武器を携帯することができません。

共同警備区域は本来は非武装が原則ですが、有名無実化していて、南北双方の兵力は拳銃を携帯していました。

昨年11月に北韓軍兵士が韓国側に亡命した際には、追跡した北韓軍兵士らは小銃も持っていました。

今後は一切武器を携帯することができなくなります。

また、共同警備区域では早ければ来月中にも観光客などが相互の区域を自由に往来することができるようになります。

もともと共同警備区域では南北の兵力が相互の区域を自由に往来することができましたが、1976年に共同警備区域内に植えられていたポプラ並木の一本を剪定しようとした韓国軍兵士とアメリカ軍を北韓軍兵士が攻撃し、アメリカ軍2人が死亡する事件が起きて以来、南北に完全に分離され、相互の区域への往来が制限されました。

共同警備区域の非武装化が完了したことで、南北間の軍事的緊張緩和は一歩前進しました。

追加的な緊張緩和措置も進められる見通しです。

板門店はソウル北西62キロの軍事境界線上にあり、北韓の開城からは10キロしか離れていません。

1953年に朝鮮人民軍と中国人民志願軍、国連軍は板門店で休戦協定に調印しました。

共同警備区域内には「中立国監視委員会」と「軍事停戦委員会」が設置され、休戦協定を遵守しているかの監視を行っています。

60年以上に渡って南北分断を象徴する場所となっていますが、1971年に南北赤十字予備会談が板門店で開かれて以来、南北が接触する窓口の役割も果たしています。

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