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韓米合同軍事演習、規模縮小へ

2018-11-25

ニュース

ⓒYONHAP News

アメリカのマティス国防長官は、毎年春に実施している韓米合同の野外機動戦術演習「フォールイーグル」について、「外交に支障を及ぼさない範囲で実施するよう再編成している」と述べ、演習の規模を縮小して実施する考えを明らかにしました。

フォールイーグルは、有事の際を想定した軍事演習であり、アメリカ軍からも1万人以上の兵力が参加する大規模な演習です。

マティス国防長官は21日、記者団に、フォールイーグルの規模を縮小する考えを示しましたが、規模をどれだけ縮小するかについては具体的に言及しませんでした。

アメリカ国防総省は声明で、第50回韓米安全保障協議委員会で今後の軍事活動について意見が一致したとして、韓国との間で合意があったことを明らかにしました。

韓米安全保障協議委員会では、軍の準備態勢は維持しながら、北韓の非核化に向けた外交を支援する方向で合同演習を含む軍事活動を実施することが重要だという認識で一致したとされています。

アメリカ国防総省の報道官は、合同演習の規模縮小について、韓米両国の国防長官が綿密に検討し、軍の指揮官らの意見を聞いたうえで決定したとしました。

そのうえで、具体的な演習の規模や範囲については、より多角的な検討を進めたうえで決定するとしました。

フォールイーグルは、乙支フリーダムガーディアン、キーリゾルブとともに、韓国軍とアメリカ軍が毎年実施している3大合同軍事演習の一つです。

キーリゾルブは、指揮系統をシミュレーションする訓練が中心で、実際の兵力の移動はありません。

乙支フリーダムガーディアンは、防衛態勢強化が目的で、韓国軍が主導し、アメリカ軍が支援する形で行われます。

コンピュータ支援による防衛演習で、実際の兵力の移動はほとんどありません。

6月に史上初めての米朝首脳会談が開催されるなど、韓半島情勢の緊張が緩和されたこともあって、8月に予定されていた演習は中止となりました。

一方、フォールイーグルは実際に兵力の移動が伴う大規模な演習で毎年3月から4月にかけて実施しますが、今年は平昌冬季パラリンピックの期間と重なり、4月に期間を短縮して実施されました。

韓国軍とアメリカ軍は今年、乙支フリーダムガーディアン、海兵隊連合訓練、韓米空軍による合同訓練「ビジラント・エース」など、四つの合同訓練を中止または延期しました。

これらに加えて、フォールイーグルの規模縮小を決定したのは、北韓への配慮を示しつつ、非核化交渉の進展を図る狙いがあります。

ただ、こうした措置が軍の防衛態勢の低下を招く恐れがあるとする指摘もあります。

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