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「美しい世の中を願う歌」ほか

#国楽の世界へ l 2019-05-08

国楽の世界へ


私たちの周りには自然のために多様な活動をしている方がいます。プラスチックの使用を減らす努力をしたり、危険な目にあっている動物を助けたり、高齢者や体が不自由な方のために活動をします。お金になるわけでもないのに、なぜそのような活動をするのかと質問すると、自分の子供により良い世の中を譲りたいからだと答えます。医療が発達していなかった昔は、子供を健康に育てることが一番でした。ところが、身分制度がなくなるなど世の中が変わると、人々の認識も変わりました。生活が大変だとしても、自分の子には勉強をさせようというのです。最近は、もう一歩進んで、世の中の安全と正義を求める親も増えています。5月8日、今日はそんな親に感謝を伝えるための日です。今日の最初は、「美しい世の中を願う歌、아름다운 세상을 위한 비나리」という曲を、カン・グォンスンさんの歌でお楽しみください。


子供は次第に賢くなり、現代の文明にも慣れてきます。大事に育てた子供が、親を無視するようなこともあります。そんなことから、子供を生んでみてこそ親の気持ちが分かるという言葉が出てきたのでしょう。でも、それにしては、今の世の中はだいぶ変わってきました。娘や息子が結婚し、子育てもようやく終わったと思ったら、現実はそうではありません。祖父母が孫を育てることが、ごく一般的になっているからです。私たちの親世代は、子供のときは子供としての義務を、大人になってからは親の面倒から子育てまで、そして、ようやく余裕ができたと思ったら、孫の面倒までみなければならない状況です。色んな義務の中で生きてきた世代です。京畿(キョンギ)の歌、「回心曲」は、そんな親のお話の歌です。自分の子には良いものを与え、不味いものは自分で食べる親の姿です。子供の幸せを願う親の気持ちは、昔も今も変わりがありません。それでは、「回心曲、親の恵み、회심곡- 부모님 은혜」という曲を、キム・ヨンイムさんの歌でお楽しみください。


自分が年をとったのか、最近国楽が好きになったと話す方をよくみかけます。色んな経験をして、ようやく人生が分かってきた頃、心に響くのが伝統音楽です。先ほどお聞きになった「回心曲」は、仏教の儀式から由来します。お寺で祭祀を捧げるときは、漢文などでできたお経を唱えますが、文字が読めない民には理解できないものでした。なので、儀式が終わる頃、分かりやすく解釈をします。そのことを「回心曲」といいます。京畿の民謡、「回心曲」は、仏教の儀式の音楽が広く伝わったものです。今日の最後は、目が不自由な父と親孝行の娘のお話です。「パンソリ、シムチョンの歌の中から、父が目を開ける場面、판소리 심청가 중 심봉사 눈 뜨는 대목」という曲を、キム・スヨンさんの歌でお楽しみください。親孝行な娘、シムチョンの行いで、父だけでなく、世の中の目が不自由な方がみんな見えるようになりました。親に感謝の気持ちを伝える日をむかえ、ただ昔話だと思うのではなく、その意味を考えてみたいものです。

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