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韓国・サウジ、経済協力拡大へ

2019-06-29

ニュース

ⓒYONHAP News

サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子がG20大阪サミット出席に先立って韓国を訪れました。

ムハンマド皇太子はサウジアラビアの王位継承者で、実質的に国の実権を握る存在です。

サウジは世界有数の産油国で、イスラム法を厳格に遵守していますが、ムハンマド皇太子は古い制度や慣習にとらわれない政策やビジョンを次々に打ち出し、原油依存からの脱却を目指して大胆な社会・経済改革を主導するなどで、注目されています。

サウジアラビアは北西部の紅海沿岸に自由経済区の未来都市ネオムの建設を進めているほか、原子力発電や人工知能分野に巨額の投資をするなど、経済改革に取り組んでいます。

中でも自由経済区の都市ネオムの建設は、およそ5000億ドルを投じるなど、サウジアラビア政府が実施している経済改革プロジェクトの中で最も野心的な事業です。

未来都市ネオムの面積はソウルの44倍に及ぶということです。

サウジアラビア政府は経済改革を進める過程で韓国を重要協力国に選定しています。

ムハンマド皇太子は26日に文在寅大統領と会談して経済協力を拡大していくことで合意し、83億ドル、およそ9000億円規模の経済協力と関連した協定に調印しました。

ムハンマド皇太子の韓国訪問に合わせて、サウジ国営石油会社サウジ・アラムコと、アラムコが株式の過半数を所有している韓国石油精製第3位のSオイルの共同事業として韓国内に建設する石油精製施設の着工式が行われました。

今回調印された協定のうち60億ドル、およそ6500億円相当は、この石油精製施設の建設に充てられます。

経済協力協定には、韓国石油公社や現代重工業、現代自動車など、韓国屈指の企業とアラムコがエンジン製作の合弁会社を設立する共同事業の計画なども含まれています。

そのほか、両国政府は「自動車及び水素経済分野の協力覚書」にも調印しました。

水素エネルギー供給インフラや水素燃料電池などの分野で韓国企業の中東地域進出の重要な契機になるものとみられます。

韓国とサウジアラビアはすでに製造業、エネルギー、スマートインフラ、生命工学などの分野で40余りの協力事業を進めていて、サウジアラビア政府の投資庁は来年第1四半期までに各種の協力事業の履行状況を点検するための事務所をソウルに開所することにしています。

ムハンマド皇太子は滞在中、サムスン・グループをはじめとする5大財閥グループのトップとも懇談しました。

韓国は1970年代からサウジアラビアの建設市場に進出、高速道路や橋梁、石油精製施設の建設に加わるなど、経済協力を続けてきました。

ムハンマド皇太子の韓国訪問を契機に、両国間の経済協力がさらに拡大すると期待されています。

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