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C・ロナウド欠場、韓国ファン不満高まる

2019-08-03

ニュース

ⓒYONHAP News 

ソウルで先月26日、韓国のプロサッカー、Kリーグオールスターズとイタリア・セリエAのチーム、ユベントスとの親善試合が行われました。

この試合、人気選手のクリスティアーノ・ロナウドが出場しなかったことから物議をかもしています。

主催のイベント代理店ファスタ社はユベントスとの間でロナウドが少なくとも45分出場する契約を結んでいましたが、ロナウドは筋肉疲労を理由にベンチに座ったまま出場せず、試合は終わりました。

韓国プロサッカー連盟はこの問題で、ユベントスとユベントスが属しているセリエA、また、この試合を承認したアジアサッカー連盟に抗議文を送ったことを明らかにしました。

韓国プロサッカー連盟の関係者は、「常識的に納得できない傲慢さにより、6万人のサッカーファンを裏切った。このことでユベントスに抗議文を送った」と説明しました。

韓国プロサッカー連盟はイベント代理店ファスタ社に対して違約金を請求する方針です。

韓国プロサッカー連盟は、イベント代理店が違約金を支払ったうえで、ユベントス側に補償を求めることになると見ています。

ファンからは「ロナウドが出場するという報道を見て高額なチケットを購入した。これは詐欺だ」とする抗議の声も出ています。

そうしたファンのなかから、イベント代理店を相手取った訴訟も起こされました。

原告はチケット1枚当たり、代金として7万ウォンと手数料1000ウォン、「精神的苦痛」に対する慰謝料として100万ウォンの損害賠償を求めています。

原告側の弁護士は、「多くのサッカーファンがロナウドを見るためにチケットを購入した。主催のイベント代理店ファスタ社は、ロナウドが少なくとも45分間出場することと、サイン会を開くことを条件にユベントスと契約を結んだと発表していた」と指摘し、「イベント代理店は虚偽の広告でサッカーファンを利用した」と述べました。

今のところ原告は2人ですが、今後6万人以上に膨れ上がる可能性もあるとされています。

一方で別の弁護士は、イベント代理店とユベントス、ロナウドらを詐欺罪で刑事告発しました。

告発状は、「多くの人がロナウドが出場するという広告を見てチケットを購入したが、ロナウドは出場しなかった」と指摘し、「被告発人らは多くの人たちを騙して60億ウォン相当を詐取した」としています。

ソウル地方警察庁は告発状を検討したうえで、近く告発人から事情聴取することにしています。

ところで、ユベントスの選手団は予定よりも2時間以上遅れて韓国入りし、キックオフ時間も急遽1時間後ろ倒しされました。

そのうえにイベント代理店に対して試合時間を短縮するよう無理な要求をしたとされています。

ロナウドはサイン会などファンと触れ合う公式行事へ参加せず、試合後の取材エリアでも一言も答えませんでした。

ロナウドの出場の可否だけではなく、こうした諸々の事情がサッカーファンの怒りを増幅させたとされています。

サッカーファンによる訴訟や刑事告発の動きが拡大する中、ファンの怒りは収まる兆しはなく、事態がどういった形で収束するのかに関心が寄せられています。


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