メニューへ 本文へ

© Getty Images Bank

9月になった途端に、来週はもう秋夕です。秋夕というと、韓国の人はよく説明をするときに日本のお盆の様なものよと言います。しかしよく考えてみると、秋夕と日本のお盆、似ているようでも違うような気がします。どこが違うのでしょうか。


まず共通点はどちらもその期間に墓参りをするということです。そしてご先祖様にお供え物をするのも同じです。しかし微妙にちがっています。

日本のお盆の場合は、だいたいが8月13日から16日までを指すようですが、その際に13日は盆の入りでご先祖様が帰ってくる日、そして16日には盆明けで送り火を焚きます。一方の韓国は秋夕の連休は最低でも3日間はありますが、秋夕というのはその中の1日、旧暦の8月15日だけを差します。ですから秋夕は旧暦の8月15日、「中秋の名月」の日だけです。それで韓国の秋夕の行事にはご先祖様を祀るほかに、豊作を喜んだり、中秋の名月を眺めることまで全部含まれます。

日本はお盆の間はご先祖様の霊が家に戻ってきて、お盆が終わればまたご先祖様は天に帰っていくと考えられます。しかし韓国の場合はご先祖様の滞在時間が非常に短く、旧暦の8月15日、秋夕の朝の朝食の時間だけです。朝、茶礼を行いますが、これはお供え用のご馳走を供えてご先祖様を迎え、家族が順にお酒を献杯します。それが終わり、ご先祖様が全部ご馳走を食べたと思えば、それでご先祖様は天に帰ることになります。日本のお盆のように3日間も滞在したりはしません。

またお供え物の中身も全然ちがいます。日本だとナスやキュウリなどに割り箸で足をつけたものなどがお盆にはよく飾られます。しかし韓国の場合は、土地によって多少の違いはあるものの、とにかくご飯から汁物、肉に魚に野菜、そしてデザートまですべてそろえて捧げます。そして茶礼の儀式が終わればそれらの料理はすべて家族全員で食べます。

また秋夕には韓国では松餅(ソンピョン)を作りますが、これも日本のおはぎやぼた餅とはだいぶ違います。

ということで秋夕と日本のお盆は、似ているようで実はいろいろと違う行事なんです。

おすすめのコンテンツ