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キムジャンの季節2-キムチの材料

#古女房と新妻のソウル嫁談義 l 2019-11-18

玄海灘に立つ虹

© Getty Images Bank

キムジャンの季節です。先週はキムチの種類、特に冬の季節には白菜と大根のキムチが美味しいという話を聞きました。ではその外にはどんな材料が入るのですか?キムチを漬けるというと皆さん山のような材料を買っているようですが。


そうなんです。キムチを漬ける時に必要な材料というのは家ごと、地方ごとに違うものの、最低限の材料をそろえるだけでも結構大変です。

白菜のキムチを漬けるとします。まず白菜、その他に野菜としては長ネギ、カッ(からし菜)、ミナリ(セリ)なども準備します。そしてニンニクとショウガも必要です。ニンニクとショウガはそのまま入れるのではなく、大根おろしみたいに摩り下ろして使いますが、最近では摩り下ろしたものがスーパーで売られています。また玉ねぎをやはりフードミキサーなどで細かくして入れることもあります。

ここまでが野菜類です。次にヤンニョムといわれる白菜キムチの葉の間に詰めていく味付け用の材料としては粗塩の他に、網の塩辛と呼ばれる小さなエビの入った塩辛、そしてミョルチエクチョと呼ばれるカタクチイワシの魚醤、さらにキムチで一番大切なコチュカル、唐辛子粉があります。このコチュカルはその色でキムチの色が左右されます。ですから真っ赤なきれいな赤色であればあるほど値段も高くなり、反対に中国製の安物になると色が黒みを帯びています。

その他に、もち米を粉にしたもの、昆布、梅のエキス、果物の柿や梨、さらには魚介類のカキや貝などを入れることもあります。釜山などの慶尚道地方は魚介類のカキが、済州島ではアワビが入るのが特徴だということで、地方ごとの特色があります。

これだけの材料を準備したらキムジャンが始まるかというと、決してそうではありません。食材料の準備は終わりましたが、道具の準備が必要です。まず家庭でキムジャンをする場合、昔は寒い外でキムジャンをしていましたがアパート住まいが主流の最近ではアパートの台所やリビングで作業を行うことになります。

その際にはまず床に敷く大きなビニールシートが必要になります。そしてそれらのたくさんの材料を混ぜたり合わせたりする大きなタライと呼ばれる、まさに日本のタライのような金属製の大きなボールが必要です。私は結婚の際に実家の祖母が結婚の贈り物だと言ってこの大小のタライのセットをくれました。当時はなんでこんなものをと思いましたが、キムジャン用、キムチ漬け用の必修アイテムでした。

さらにキムジャンの作業をする際に必修なのが肘まであるようなピンクのゴム手袋です。最近では使い捨てのビニールの手袋にもキムジャン用の肘までの長いものが登場しています。

そして最後に一番大切なのが漬けたキムチを保存する容器です。昔は庭に穴を掘ってカメを埋めて、そこにキムジャンキムチを保存していましたが最近はキムチ冷蔵庫の中に保存しますから、キムチ冷蔵庫用の大きなタッパーを準備します。大きな白菜が1個まるごろ入りそうな大きさの容器を想像してください。キムジャンの季節になるとシオモニから電話がかかってきて、キムチ保存用のタッパーを忘れないでも持ってくるようにと毎年言われます。

食材料だけでなく、このような道具をすべて整えたところからキムジャンは始まります。準備するだけでキムジャンの仕事、3分の1は終わったと言えるでしょう。

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