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微弱電流が流れるシートマスクを開発した「バイオセンサー研究所」

#韓国技あり企業 l 2020-02-03

© BioSensor Laboratories

きょうご紹介した企業は、ソウル市冠岳(クァナク)区にある中小企業、「バイオセンサー研究所」です。

「バイオセンサー研究所」は、ソウル大学の研究室から生まれたベンチャー企業で、2013年に設立されました。ソウル大学の生命工学部、化学生物工学科、薬学科、医工学科が技術開発と臨床で協力し、独自のスキンケア技術を開発しました。

美肌成分が入った化粧品はたくさんありますが、塗るだけでは良い成分が肌の奥まで届きません。「バイオセンサー研究所」では、こうした課題を解決するため、研究開発に励んだ結果、微弱電流による皮内薬物送達法を世界で初めて開発しました。

微弱電流を利用して肌を改善する技術は、多くの化粧品メーカーが挑戦してきた技術です。しかし、電流を安定させられなかったり、肌への刺激が強かったり、環境への負荷があったりして、どこも失敗に終わりました。「バイオセンサー研究所」は、難題を解く答えを自然から見つけました。海水と淡水の塩分濃度差によって生じるイオンの流れを電力に変換する「逆電気透析」または「浸透圧発電」と呼ばれる原理に着目し、特段の発電装置なしに繊維に微弱電流を流す技術を開発したのです。この技術をもとに、不織布と塩を用いて電源なしに微弱電流を発生させ、有効成分を肌内部まで浸透させるシートマスク「フランツ」を開発、2017年に発売しました。

肌の奥まで有効成分を届け、皮膚改善効果を最大化する「フランツ」は、たちまち評判を呼び、完売が続きました。「フランツ」は、日本のインターネット通販サイト「楽天市場」でもリアルタイムの販売ランキング1位となるなど、海外でも話題になっています。アメリカでは、皮膚科医の間で評判が広がり、売り上げをどんどん伸ばしています。


© BioSensor Laboratories

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