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イ・ヨンスさんと水曜集会

#マル秘社会面 l 2020-05-13

玄海灘に立つ虹

ⓒ YONHAP News

先週の木曜日にこんなニュースがありました。

「旧日本軍の慰安婦被害者、李容洙(イ・ヨンス)さんは7日、ソウルの日本大使館前で慰安婦問題の解決を求める定例の「水曜集会」を批判し、「なくすべきだ」と主張しました。李容洙さんは7日、記者会見し、「水曜集会をなくすべきだ。慰安婦問題の解決に何も役立たない。集会に参加した学生が出した募金はどこに使われたか分からない」と批判しました。

ではイ・ヨンスさんとはどんな人なのでしょう。李さんは過去28年間、国内外で慰安婦が被った被害を証言してきた人で、水曜集会の中心的人物でもありました。

また2017年に公開された映画「アイ・キャン・スピーク」の実在の主人公であることでも知られています。この映画のあらすじは

ナ・オクブン・ハルモニは、20年間区役所に8,000件の苦情を申し立てた、いわゆる「苦情王」である。 区役所の職員パク・ミンジェ主任が、オクブン・ハルモニの苦情を引き受けることになってから、世代を超えた二人の間の友情物語が展開される。オクブン・ハルモニはどういうわけか、英語を教えてほしいとパク主任にすがりつく。映画の後半、ハルモニが認知症にかかった友人の代わりにアメリカ議会で証言するために英語を習おうとしていたことがわかる。

というものです。イ・ヨンスさんは実際に2007年アメリカ下院で慰安婦問題について証言しています。ただ映画のように英語で証言したわけではありません。下院の公聴会に出席し「世界で起きている性暴行・蛮行を根絶するためにも日本は必ず謝罪しなければならない」と証言しました。この証言でアメリカ下院は121号決議案を可決しますが、この決議案は「従軍慰安婦問題の対日謝罪要求決議」とも呼ばれ、慰安婦に対する日本政府の謝罪を求める内容です。

李さんは1928年に大邱(テグ)で生まれ、16の時に台の慰安所にいたことが知られています。また文在寅大統領は、トランプ大統領を招いた賓晩さんに李さんを招待し、李さんはトランプ氏とハグをしたことでも知られています

では今回李さんから批判された市民団体「正義記憶連帯」というのはどのような団体なのでしょう。

韓国の首都ソウルにある日本大使館の周辺では、28年前(1992年)から毎週水曜日に、日本政府に謝罪と賠償を求める抗議集会が開かれていますが、主催している支援団体が「正義記憶連帯」です。

そのホームページにはミッションとして

「日本軍の性の奴隷制問題の正しい解決のための活動、被害者支援、真相究明のための研究・調査、日本軍性の奴隷問題の教育と奨学金事業、国際連帯事業」と書かれています。

一方、この「正義記憶連帯」の前理事長 尹美香(ユン・ミヒャン)さんは長年イ・ヨンスさんと慰安婦問題、水曜集会をけん引してきた人物です。そのユンさんは先月の国会議員の総選挙で与党の比例代表候補として立候補し当選しました。

そして正義記憶連帯、ユン・ミヒャンさん、ともにイ・ヨンスさんの主張に対して記者会見を開いて事実無根だと主張しています。正義記憶連帯は11日に記者会見を開き水曜集会は「分裂や対立の場ではなく、共感と教育、記憶継承の場だ」などと主張し、13日以降も集会を続ける考えを示しました。 
 またイさんが、参加者から集められた寄付金の使いみちが不透明だと指摘したことについては、会計上の記載に一部誤りがあったことは認めたものの、「集会や元慰安婦のために適切に使われている」と説明しました。

水曜集会の顔とも言える、二人の主役の対立は何かほろ苦いものを感じさせます。

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