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携帯型超音波診断装置を世界で最初に開発した「ヒールセリオン」

#韓国技あり企業 l 2020-06-29

ⓒ Healcerion

今日ご紹介した企業は、ソウル市九老(クロ)区にある中小企業で、 携帯型超音波診断装置を開発・製造する医療機器メーカー「ヒールセリオン」です。

「ヒールセリオン」リュ・ジョン代表は、医師として3年間病院に勤めたあと、2012年に「ヒールセリオン」を設立し、2014年に世界で初めて、スマートフォンにつながる携帯型超音波診断装置を発売しました。医師として病院に勤めていたとき、携帯型超音波診断装置があれば救急車の中や事故の現場でも患者の状態を確認できると考え、会社を立ち上げました。

超音波診断装置は、熱とノイズに非常に弱く、手に握って使っても正確な検査ができるようにするためには、回路基板を通る回線一つ一つを見直すなどして熱やノイズの影響を排除し、精度を上げる必要があります。これが非常に難しく、2、3年くらい試行錯誤を繰り返し、ノウハウを積み上げた結果、世界で初めて開発に成功し、発売までにこぎつけました。


ⓒ Healcerion

リュ・ジョン代表は、ソウル大学出身で、大学では物理・電子工学を勉強しています。医者になるために医学専門大学院に進学する前は、高画質画像の保存装置をつくるベンチャー企業を設立、経営しています。そのときに開発した、映像からノイズを取り除き、信号を増幅して鮮明な画質を実現する技術に、医師として得た医学的知識を組み合わせて開発したのが、 携帯型無線超音波診断装置「ソノン(SONON)」です。従来の超音波診断装置に比べて値段は10分の1、重さは100分の1に抑えることに成功しました。

「ソノン」には無線通信装置も搭載されていて、撮影した画像データをスマートフォンやタブレット端末に転送し、見ることができ、交通事故の現場や飛行機の中でも、患者の状態を確認することができます。

「ソノン」は、世界40か国以上に輸出されていますが、新型コロナウイルスの流行をきっかけに、国際社会から高い関心を集めています。

世界で最初の携帯型無線超音波診断装置を世の中に送り出した「ヒールセリオン」。これからさらに、超音波機器にどのような変化をもたらすのか、注目されます。

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