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第564話 KPOPの負の側面か-AOAのリーダー脱退

#アジュンマの井戸端会議 l 2020-07-14

玄海灘に立つ虹

ⓒ YONHAP News

人気ガールズグループAOA(エーオーエー)の元メンバーだった女優のクォン・ミナが、活動当時、リーダーのジミンから10年以上にわたっていじめを受けていたことを暴露し、韓国の芸能界に大きな衝撃が走りました。そしてその内容は、必ずしもファンでなくともかなりショッキングなものでした。このことで結局、ジミンはグループから脱退し、芸能活動を中断することになりました。


2012年にデビューしたAOAはもともと8人組で、ダンスユニットとバンド活動を並行して行ってきましたが、ダンスユニットは好調だったのですがバンドの活動は鳴かず飛ばずで、バンドユニットのメンバーのほうは次々と脱退していきました。AOAは結局5人体制で活動していましたが、2019年5月にクォン・ミナは演技に専念するとして脱退しました。当時はジミンとの不仲については知られていませんでした。今回のジミンの脱退でメンバーは4人しか残っていません。AOAが事実上の解散に追い込まれたと報じるメディアもありました。


今回の件が明らかになったのは、7月3日、クォン・ミナが自身のSNSに長文の暴露文を掲載したことがきっかけでした。AOAのメンバーとして活動していたとき、ジミンのいじめによって精神的に追い詰められていた上、末期の膵臓癌だった父親の見舞いにも行かせてもらえず、臨終にも立ち会えなかったという内容でした。


波紋が広がったのはAOAによってですが、「アイドルグループ内部の厳しい上下関係と激しい競争、メンバー間のいじめは以前から存在していた問題」だと、韓国歌謡界では指摘されています。ガールズグループのT-ARA(ティアラ)が代表的な例です。2012年、メンバーのファヨンが他のメンバーたちからのいじめに遭っていたという疑惑が持ち上がり、大きな騒ぎになりました。芸能事務所の関係者は、「アイドルを育てる過程での問題点が、グループ内部の葛藤を助長する側面もある」と指摘します。たとえば、携帯電話を没収するなど個人の生活を徹底的に規制したり、所属感を高めるという理由から合宿生活をさせたりするため、メンバー同士の確執がひどくなるというのです。事務所はメンバー個人個人よりもグループレベルでの練習やスケジュール管理に専念し、グループ内部の問題をケアすることができないことも多く、問題が起きたことさえ把握できない場合も多いといいます。


歌謡界の関係者は「アイドルグループの中では、リーダーが事務所に代わるぐらいの大きな権限を持っていることもよくある」と話します。年齢や契約した時期、練習生として生活した期間などから上下関係が形成され、そうなると合宿生活でリーダーに服従しなければならない雰囲気がつくられ、いじめなどの問題が発生しやすくなるというのです。


一つのグループとして成長するまで競争が激しすぐる環境にいることも、メンバー間で問題が発生する要因になっています。グループを売り込むために少数の一部のメンバーだけバラエティーに出演させるなど、個別のスケジュールに集中することがよくあります。多数のメンバーの中から一人、二人のメンバーが注目を浴びるようになるとグループの知名度は自然上がることになりますが、メンバーの間で相対的剥奪感が大きくなり、収入などで不満を持つメンバーも出てくるなど、弊害も少なくありません。


ただただ成長し、成功することを目標に強圧的なシステムの中に閉じ込められ、過度な競争体制のなかで生き残りを強要されるアイドル育成の過程は、10代、20代の若者たちを極限の状況に追い込むことになりかねません。歌謡界の関係者は「AOAの問題で水面に浮上しただけで、メンバー間の不仲は過去も現在も、そしてこれからも発生するだろう」として、「アイドルグループ内部の不仲説、過度な競争は、世界的にも成長したKPOPの負の面があらわになったもの」と指摘しています。

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