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第565話 レギンス大人気

#アジュンマの井戸端会議 l 2020-07-21

玄海灘に立つ虹

ⓒ Getty Images Bank

レギンスとは、タイツ状のぴったりフィットしたボトムスで、タイツはつま先まですべて覆いますが、レギンスは足首から下がありません。スカートやショートパンツと組み合わせたり、1枚で穿いたりします。


以前は韓国で「ヨーガ服」などとも呼ばれ、主に運動するときに着られていましたが、最近ではヨーガスタジオやフィットネスクラブだけでなく、街中でも、着ている人を多く見かけるようになりました。20代~30代では山歩きのファッションとしても着用されています。


もともとレギンスはアメリカでエアロビクスウェアとして着られるようになり、2000年代に入ってからはヨガウェアとして注目され始めました。そして日常生活でも着られるようになったと言われています。韓国では、2013年、女性タレントのクララが、短いトップにレギンスという姿でプロ野球の始球式で始球を行ったことが話題になりました。おへそが見える短いトップに腰から足にかけてのシルエットがもろに見えるレギンス姿の始球に、「服装が適切でない」、「子どもに見せられない」などの否定的な見方が多かったのですが、レギンスだけ1枚で穿けるという印象を強く植え付けることには成功しました。実際、クララの始球以降、多数の女性芸能人がレギンスを着て始球を行ったり、海外に出国する際の「空港ファッション」としてレギンスを着るようになり、一般の女性たちの間でもそれにならってレギンスがファッションとして日常生活の中で穿かれるようになっていきました。


では、レギンスは日常生活のどこまで浸透しているのかについてのアンケート調査の結果をみてみましょう。20代~50代の男女4011人を対象に、「レギンスを着て行ける場所」についてアンケート調査を行ったところ(複数回答)、50.6%が「屋外での運動(ジョギング、山歩き)」と答えていました。次いでフィットネスクラブが42.9%でした。回答者の10人中3人余り(33.9%)は、映画館、コーヒーショップなど日常生活でもレギンスを着れると答えています。「家の近所で」、あるいは「飛行機を長い時間乗るとき」にレギンスを穿くという答えもありました。実際、レギンスを穿く最大の理由は「楽だから」という回答が最多(47.2%)でした。次いで「運動するのによいから」(26.5%)、「レギンスファッションが気に入っているから」(11.5%)、「体の線に自信があるから」(9.8%)の順でした。


ただ、足の線にぴったりフィットしたレギンスを日常生活の中で着ることについては、依然として賛否両論があります。「目のやり場に困る」、「いくら個人の自由とはいえ、TPOに合わせて服装を選ぶ必要がある」などという反対意見も目立ちます。去年10月には、バスの中でレギンス姿の女性の下半身を密かに写真に撮った男性に控訴審で無罪が言い渡され、波紋を呼びました。裁判長は「レギンスはスポーツウェアを超え日常で着られるようになった」として、「レギンスを着た若い女性だからという理由で性的欲望の対象になるとは言えない」と述べています。レギンスが日常服と判断された事例です。

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