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フィッチによる韓国国債の格付け据え置きの意味や今後の課題

#今週の経済の焦点 l 2020-10-12

週間経済フォーカス

ⓒ YONHAP News

イギリスの格付け会社、フィッチ・レーティングスは、韓国の国債の格付けを上から4番目に高い「AAマイナス」に据え置き、見通しを「安定的」としました。

フィッチ・レーティングスはこうした評価について、北韓に関する地政学的リスクや高齢化、緩やかな成長に伴う中期的な課題を抱えている状況での良好な対外健全性、持続的なマクロ経済の成果、財政余力などを反映したものだと説明しています。

韓国は、ほかの格付け会社からも前向きな評価を受けています。韓国政府が発行する国債に対して、アメリカの格付け大手、スタンダード・アンド・プアーズは、上から3番目の「AA」を、ムーディーズも同じく3番目に高い「Aa2」を付与しています。格付け見通しについては、2社とも「安定的」としています。新型コロナウイルスの感染が広がるなか、韓国の経済状況については大きな心配はないというのが、大手格付け会社の判断だということができます。

しかし、不安要因がないわけではありません。フィッチ・レーティングスは、高齢化の加速化により国の財政支出が増えるなか、国、企業、個人の債務がそろって膨れ上がっていることは、リスク要因であると指摘しています。

ことし4月から6月までの第2四半期の韓国のGDP=国内総生産の成長率はマイナス3.2%でした。これは、OECD=経済協力開発機構の加盟国に中国・ロシアを加えた39か国の中で、中国に次いで2番目に高く、韓国経済は、コロナショックのなかでも比較的健闘していると言えます。

しかし、今後、各国での感染再拡大や、11月のアメリカ大統領選の結果、アメリカの景気浮揚策の進捗状況など、今後、韓国と世界の金融市場に影響を与え得る要因が多く、楽観はできません。

グローバル経済の先行き不透明感は依然、強いものがあります。このため引き続き、韓国の経済や金融市場を取り巻くリスク要因を徹底的に分析し、タイムリーな対応を取っていくことが求められます。

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