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第594話 AIが歌の感動を生かすことができる?

#アジュンマの井戸端会議 l 2021-02-16

玄海灘に立つ虹

ⓒ Getty Images Bank

AI(人工知能)は生活のいろいろな分野に使われ始めています。

韓国では、AIが歌をどれだけ忠実に再現できるかを検証する番組が登場し、大きな話題をさらいました。

SBSが1月29日に放送した『世紀の対決! AI対人間』第1回では、ミュージカルで活躍している歌手オク・ジュヒョンさん(元ピンクルのメンバー)と、オクさんの声のデータを学習したAIとの対決が繰り広げられました。公平な対決のため、オクさんが公式の場では一度も歌ったことのない歌を、二人が代わる代わる歌い、スタジオにいる人たちがその声だけでどちらがオクさんの歌声なのかを当てるという番組でした。

AIとの対決を前に、オクさんは、「歌手は歌う時にこの部分はこう歌うのがいいなどと自分で歌をデザインする。AIにそれができるとは思えない」と話していましたが、対決する歌でない歌をそっくりな声で聴かせたAIに「似ていなかった部分がなかった」と驚いていました。番組では、1996年に他界した歌手のキム・グァンソクが2002年にリリースされたキム・ボムスの歌『会いたい』を歌う歌声や、伝説のバンド、クイーンのメインボーカル、フレディ・マーキュリーが韓国の歌を歌った歌声を聴かせてくれます。番組の演出を担当したナム・サンムンPDは、「対決を観ることの他にも、AIの技術が現在どこまで発展しているのかを確認するとともに、AIをどう理解し共存しながら発展させていくべきかを考える契機になってくれれば」と話しました。

これより前、去年ケーブルテレビのMnetで放送された『AI 音楽プロジェクト―もう一度』でも、故人のキム・ヒョンシクが歌ったパク・ジニョンの『君の後ろで』、コブギの元メンバーでやはり故人のタートルマンが歌った自身の未発表曲『始まり』をAIが歌い、話題になりました。去年の年末に行われたビッグヒットエンターテインメント所属アーティストによるコンサートでは、やはりAIの歌声で、故シン・ヘチョルの代表曲『君へ』が公開され、アーティストたちとコラボをするという場面もありました。

AIを活用したこうした試みは、クラシックの分野でも、まだ多くはありませんが、行われています。代表的なのが、イタリアのAIピアニスト(ロボットピアニスト)「テオトロニコ」です。人間のピアニストとの対決を続けていて、高度な技巧を駆使し、伝説的なピアニストの演奏をそのまま再現する点が長所に挙げられています。2013年にはロボットが出演する日本のアンドロイド演劇『さようなら』が韓国で上演されています。業界の関係者は「公演を見に来る人たちは、アーティストごとに異なる表現を直接感じるのが目的だ」として、「演奏や作曲、美術など多様な分野でAIの活躍が話題になったが、それまでに過ぎない」と話しています。

しかし、AIの文化芸術分野への進出は大衆文化を中心に多様化、活発化するのではないかと予想されています。試みだけでも話題性が大きく、韓国政府も関連産業を育成するため、支援を継続していくと明らかにしているからです。

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