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アメリカ国債利回りの上昇が韓国経済に与える影響や求められる対応

#今週の経済の焦点 l 2021-04-05

週間経済フォーカス

ⓒ Getty Images Bank

このところ、アメリカでは、景気拡大・物価上昇を背景に国債利回りが上昇しています。

国債は安全資産とされ、景気が良くないときに国債を買おうとする人が多くなり、利回りが下がります。逆に国債利回りが上がるということは、景気が良くなることを見込んで資金を国債市場からより収益性の高い投資先に移す人が多いことを示します。つまり、国債利回りの上昇は、景気回復のシグナルともいえるわけです。

通常、景気が回復すれば、消費が増え、物価は上がるため、国債利回りの上昇はインフレのシグナルとも考えることができます。物価が高騰するといろいろなひずみも発生する可能性があるため、物価を安定させるためにアメリカの中央銀行である連邦準備制度理事会は政策金利を引き上げる可能性があり、世界の目がアメリカに注がれています。

韓国の国債も上昇傾向にあり、インフレ抑制のため、韓国銀行が政策金利の引き上げに乗り出すか注目されています。韓国の景気回復の足取りが鈍いなか、利上げは景気回復の足を引っ張る恐れがあると懸念する声が上がっています。

しかし、政策金利をこのままずっと低い水準に据え置くことはできません。アメリカの金利より韓国の金利が低くなれば、外国資本が韓国から引き揚げる可能性があります。最近、ブラジルやトルコ、ロシアなど一部の新興国が相次いで利上げに踏み切ったのもこうした理由からです。ただ、韓国は物価上昇の勢いはそれほど強くなく、ウォンの相場が急落する可能性も低いことから、海外からの資金が一気に引き揚げる可能性は少ないとみられています。

それでも、アメリカなど主要国が金融引き締め政策に早期にシフトする可能性はあり、それに備えた対応が必要です。韓国政府としては、アメリカの国債利回りの動きを見守りながら、韓国経済へのマイナスの影響を抑えるために対策を講じることが課題となっています。

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