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安全速度5030

#マル秘社会面 l 2021-04-21

玄海灘に立つ虹

ⓒ YONHAP News

世の中にはいろいろなルールがありますが、自動車の制限速度もそんなルールの一つです。韓国では今月17日から都市部における自動車の制限速度が引き下げられ、一般道路では時速50キロに、生活道路では30キロになりました。生活道路というのは子供の保護区域や住宅街などの道のことです。

これまでは都市部の一般道路の場合、片側1車線道路では時速60キロ、片側2車線道路では80キロが制限速度でした。「安全速度5030」というこの政策が、歩行者中心の交通文化を作ろうという趣旨で導入されました。

すでに釜山市では2019年からこの政策が全面施行されており、2020年の交通事故による歩行者の死者数が前年の71人が47人に33.8%も減少するなど、成果をあげています。また警察は「制限速度を低くしても、実際の走行実験の結果、所要時間に大きな差はないことが明らかになった」と説明しています。

キム・チャンリョン警察庁長は19日「安全速度5030」の施行について

「ドライバーや運送業従事者の皆さんには若干の不便をおかけすることになりますが、人の命と安全を確保することがより重要だという次元からこの制度を導入しました」「多くの国で時速を10キロ引き下げることで20-40%、歩行者の死亡事故が減り、制限速度を下げたことによる所要時間の増加は週末が5-7分、平日のラッシュアワーでも2-3分ほどしかない」と話しました。

では市民の反応はどうかと言いますと、「道路の現実を考慮していない過剰な制限」という反応と、「人身事故を減らすために必要な政策」という相反する反応がでています。

40代の会社員は「制限速度が引き下げられたということで、家を出る時にかなり気をつけていたが、いざ道路に出てみると10台のうち9台はカメラの前でだけブレーキを踏んで、その後また速度を上げていた」

60代のタクシーの運転手は「タクシーに乗るお客さんたちは急いでいるから乗る。時速50キロに無理に合わせて、何も悪くないタクシー運転手ばかりが悪く言われることになりそうだ。非現実的な政策だ」と言っています。

一方で歓迎する声も出ています。30代の子供がいるという主婦は

「8歳と5歳の子どもがいるが、車は路地でも速く走るし、横断歩道でも停止しないことが多い。車の速度を落とさせる政策は無条件で歓迎する」としています。

また交通問題の専門家は「制限速度を引き下げる政策は必要だが、同時に、人工知能(AI)を組み合わせた知能型道路システムを構築するなど、運行問題を補完するための別途の努力も必要だ」と指摘します。

さらに政策は施行されたのに、広報不足で依然として制度変更を知らない市民が多い、という指摘、速度制限の表示板など施設の整備が完了していない地域もあります。それでも警察はすぐに取り締まりを開始しています。 制限速度超過20キロ以下で反則金3万ウォン 、20-40キロ超過で反則金6万ウォンです。

最近は道路の上を歩行者の他にも自転車や電動キックボードが多数走っています。昨日もKBSの前の通りをヘッドフォンをつけた若い女性が電動キックボードに乗り、左右も見ずに横切っていきました。その様子を見て、車の側が気を付けるほかないのかもしれないと感じました。それにしても夜遅くに仕事を終えてタクシーで帰宅する際に、誰もいない生活道路を30キロで走られては、間違いなくイライラすることになりそうです。

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