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第603話 「アートテイナー」になった韓流スター

#アジュンマの井戸端会議 l 2021-04-20

玄海灘に立つ虹

ⓒ YG Entertainment, YONHAP News

ロンドンのサーチ・ギャラリーで今年10月に開催されるアート・フェア「START」に、WINNERのメンバーのソン・ミンホとカン・スンユン、歌手のヘンリーの作品が出品されると、ロイター通信が報じました。このうち、ソン・ミンホは2年前、「オニム」という名で画家としてデビューしていて、アクリルで描いた色とりどりの風船に囲まれた自分を表現した自画像などを披露するということです。同じグループのメンバー、カン・スンユンは今回のアートフェアで写真作家としてデビューします。「ユヨン」という名で、旅行中に撮った白黒写真を出品します。ヘンリーは、バラエティー番組で描いてみせたペンデュラム・アート(pendulum painting ; 振り子の原理を利用して描くアートのこと)を出品します。このアートフェアの監督兼キュレーターは、「去年KPOPが大きな成功を収めたため、イギリスにKPOPの一部を持ってきたかった」と話します。 


画家や作家としても活動する芸能人は韓国で「アートテイナー」(Art+Entertainerの造語)と呼ばれることもあります。韓国でアートテイナーは少なくありません。さかのぼって、歌手のチョ・ヨンナムや最近では歌手のソルビ、女優のク・へソンなどがいますが、今年は展示会への出品を通じてデビューを果たす芸能人が特に多く、どんな作品が出品されるのかに注目が集まっています。


たとえば、ソウルの江南ではうし年にちなんで、牛をテーマにした作品展が開催されていますが、この展示に参加した画家12人中3人が芸能人です。俳優のハ・ジョンウ、ハ・ジウォン、歌手のク・ジュニョプの3人。今回の展示で画家としてデビューしたハ・ジウォンは、独創的で強烈な色彩と線で自らの内面を表現したと評価されています。出品した3点のうち1点はすでに買い手がついています。画家として活動する芸能人が増えたのは、注目度が高くなり、たくさんの人に展示を見てもらえるからです。俳優のリュ・ジュンヨルが去年写真作家として初めて開いた個展は、テレビ局と同じくらいたくさんの芸能人に会える展示としても注目されました。 


芸能人は画家や作家としてデビューする機会を得やすいのも事実です。カン・スンユンが写真作家としてデビューしたのは、同じグループのメンバーのソン・ミンホと仕事をしていたギャラリー関係者の目に留まったからです。女優のハ・ジウォンも、彼女の趣味が絵をかくことだと知っていたギャラリー関係者が話を持ち掛けたのがきっかけだったということです。美術界の関係者は、「俳優や歌手が画家として活動することについて、業界だけでなく大衆的にも好意的に受け止められている」として、「クロスオーバーが好ましく思われている今の社会的雰囲気がアートテイナーの増加につながっている」と分析しています。また、分野を問わず芸術的な才能や感性が通じるところがあるのではないかとの見方もあります。


さらに、芸能人にとっては新型コロナウイルスの影響で、公演やテレビ出演などの活動が減ったため、自由になる時間が増えたことも一因となっています。ガールズグループ、RedVelvetのメンバー、スルギが最近SNSに、自らが描いた絵をアップロードするようになりました。歌謡界の関係者も、「コロナの影響で芸能人が外に出られなくなっているので、絵画や写真などの活動を多くするようになった」と話しています。

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