ゴルフは前大会のリオデジャネイロ大会で112年ぶりに復活しました。 女子ゴルフは最もメダルが期待されている競技の一つです。 ゴルフは基本的に各国ランキング上位２人までがオリンピックに出場します。
東京2020大会には一つの国から基本的に男女それぞれ２人ずつ、60人が出場しますが、世界ランキングの上位15位までに入っていれば最大で４人まで出場が可能です。 韓国からは、コ・ジンヨン、パク・インビ、キム・セヨン、キム・ヒョジュの４人が出場します。 パク・インビは全大会のリオデジャネイロ大会に続いてオリンピック2連覇を目指していますし、キム・セヨンはオリンピック２回目の出場です。

オリンピックは国を代表して参加しますので、メジャー選手権よりもプレッシャーが大きく、経験が重要だとされています。

経験という面では韓国代表４人は他を圧倒する強さです。 パク・インビとキム・セヨンはオリンピック出場経験がありますし、４人の全米女子プロゴルフ、LPGAツアーでの優勝回数を合わせると44勝に上ります。 アメリカからはネリー・コルダ、ダニエル・カン、レキシー・トンプソン、ジェシカ・コルダの４人が出場しますが、４人のLPGAツアーでの優勝回数は合わせて28勝で、韓国が勝っています。

コ・ジンヨンは今月初めに行われた「ボランティアズ・オブ・アメリカ・クラシック」で今シーズン初優勝を遂げ、通算８勝目を飾りました。 コ・ジンヨンは最近、世界ランキング１位から２位に下がりましたが、その底力は定評があります。

韓国からはイム・ソンジェ（임성재）とキム・シウ（김시우）の2人が出場します。 イム・ソンジェは今月初めに行われたアメリカ男子ツアー「ロケットモーゲージ・クラシック」で８位に入り、今シーズン４回目のトップ10入りを果たしました。 イム・ソンジェは2019年にアメリカPGAツアー新人王に輝き、世界ランク27位で、活躍が期待されています。

ゴルフはどれだけコースを熟知しているかも重要ですので、どうしても地元日本の選手に有利かもしれません
東京オリンピックが開催されるゴルフ会場は埼玉県川越市にある「霞ヶ関カンツリー倶楽部」です。

霞ヶ関カンツリー倶楽部は、日本屈指の名門ゴルフ場で、フェアウェイがフラットで広く、池や美しい松林が特徴で、正確なティーショットが重要だとされています。 コ・ジンヨンとパク・インビはともにティーショットについては定評がありますし、キム・セヨンは日本での大会で優勝した経験もあり、大きく問題はないとみられます。

ただ、アメリカのネリー・コルダは最近、良い成績を収めていますし、タイの新星、パティ・タバタナキットやアリヤ・ジュタヌガン、全米女子オープンで優勝を果たしたフィリピン国籍の笹生優花（さそう ゆうか）、元世界ランキング１位のニュージーランドのリディア・コー、地元日本から出場する畑岡奈紗（はたおか なさ）と稲見萌寧（いなみ もね）なども決して侮れません。

畑岡奈紗はアメリカ女子ツアーで通算３勝を果たしていますし、 先月の全米女子オープンでは２位に入りました。