野球は1992年のバルセロナ大会から正式競技になり、2008年の北京大会まで５大会連続で実施されましたが、2012年ロンドン大会と2016年リオデジャネイロ大会では正式種目から除外されました。
世界的に普及度が低いことや、女子種目を増やすというIOCの方針もあって、除外されることになったものです。

東京オリンピックでは、開催都市提案によって追加種目として実施されることになり、オリンピックに復帰しました。
韓国は2008年の北京大会で9戦全勝で優勝を果たしました。
東京オリンピックでは、強豪のキューバが予選で敗退していて、事実上韓国、アメリカ、日本が優勝を争うとみられます。

野球は1992年バルセロナ大会から８チームが出場して総当たり戦の予選ラウンドを行い、上位４チームが決勝トーナメントに進出する方式でした。

東京オリンピックでは出場チームが６チームに減ったこともあって、試合数を増やすために方式がやや変わりました、

東京オリンピックには、開催国の日本を含む６カ国が出場、２組に分かれて１次リーグ戦を行い、１～３位を決めます。 1次リーグで敗退するチームはなく、すべてのチームが決勝トーナメントに進出します。
決勝トーナメントは1次リーグ各組の同じ順位のチームが対戦します。
2位同士、3位同士は1回戦から、1位同士は2回戦からスタートします。
決勝トーナメントは敗者復活戦があって、3位同士による1回戦で敗れたチームは敗退となりますが、1位同士、2位同士の試合で敗れたチームは敗者復活戦があります。 １次リーグから５連勝で金メダルを獲得するケースもあれば、敗者復活があるので、４勝３敗でも優勝する可能性はあります。

世界ランキング３位の韓国は、４位のアメリカ、24位のイスラエルとともにＢ組に、開催国で世界ランキング１位の日本は、５位のメキシコ、７位のドミニカ共和国とともにＡ組に属しています。

代表メンバーは投手11人、野手13人です。 MLB事務局の方針で、柳賢振（リュ・ヒョンジン）、金廣鉉（キム・グァンヒョン）、金河成（キム・ハソン）、崔志萬（チェ・ジマン）といった、MLBで活躍している選手は出場できず、韓国のプロ野球で活躍している選手が中心となっています。 北京大会金メダル獲得に貢献したLGツインズの金賢洙（キム・ヒョンス）、サムスン・ライオンズの姜珉鎬（カン・ミンホ）も含まれています。 投手陣を見ますと、若手が中心となっていて、LGツインズの車雨燦（チャ・ウチャン）、KTウィズの高永表（コ・ヨンピョ）、10代では起亜タイガースの李義理（イ・ウィリ）投手１人が含まれています。

また、日本の皆さんにもおなじみの元阪神のクローザー、サムスン・ライオンズの呉昇桓（オ・スンファン）も含まれました。 捕手は国際大会経験が豊富なベテラン、サムスン・ライオンズの姜珉鎬（カン・ミンホ）、NCダイノスの梁義智（ヤン・ウィジ）が入っていますし、キウム・ヒーローズの李政厚（イ・ジョンフ）、KTウィズの姜白虎（カン・ベッコ）といった強打者の活躍も期待されています。 アメリカのシンシナティ・レッズ、テキサス・レンジャーズで活躍し、今シーズンから韓国プロ野球のSSGランダースでプレーしている秋信守（チュ・シンス）選手に関心が寄せられましたが、最終エントリーには入りませんでした。

東京オリンピックではホームの日本の活躍も期待されています。
過去５大会を見ますと、日本は1996年アトランタ大会で銀メダル、1992年バルセロナと2004年アテネ大会で銅メダルを獲得しています。

日本代表は最強メンバーが名前を連ねていて、韓国を念頭に最終エントリーを決めたという話もあります。
日本の最終エントリーからもMLBで活躍している選手は抜けましたが、昨シーズンまでニューヨーク・ヤンキースで活躍、今シーズンから東北楽天ゴールデンイーグルスでプレーしている田中将大（たなか まさひろ）投手が加わり、注目されています。
田中将大投手は2008年北京大会に出場したことがあります。

過去5大会を見ますと、キューバが３回金メダルを獲得し、アメリカと韓国がそれぞれ一度ずつ優勝しています。
野球、果たしてどうなるでしょうか。