韓国は2012年ロンドン大会で銅メダルを獲得しています。 東京オリンピックが1年延期されたことから、サッカーは年齢制限が24歳以下で戦うことが決まりました。

オリンピックのサッカーは意外な結果になることも多いようです。 年齢制限があり、若い選手が中心となりますし、大陸別に出場枠が決まっているので、強いからといってオリンピックに出場できるというわけでもないからです。

サッカーってヨーロッパ勢が強いとされていますが、大陸別に出場枠が決まっているので、ヨーロッパからはルーマニア、フランス、スペイン、ドイツの4カ国だけが出場します。 というわけで、韓国も十分メダル獲得が期待できるのではないかとされています。

韓国のオリンピック代表チームは2020年1月にタイで開催されたアジアサッカー連盟23歳以下選手権で優勝、東京オリンピック出場権を確保しました。 韓国は1988年ソウル大会以来、オリンピック9大会連続出場です。

代表チームの顔ぶれですが、ワイルドカードとして、フランスのリーグ・アン・FCジロンダン・ボルドー所属のファン・ウィジョ、Kリーグ水原三星ブルーウィングス所属のクォン・チャンフン、水原FC所属のパク・ジスの3人が出場します。

プレミアリーグ・トッテナム・ホットスパーFC所属のソン・フンミンが加わるかに関心が寄せられましたが、東京大会には出場しません。 韓国代表のキム・ハッボム監督によると、ソン・フンミン選手は出場する意向を示し、所属チームの承諾も得ていたということですが、選手を保護する意味で除外したということです。

ゴールキーパーはＫリーグ全北現代のソン・ボムグン、ディフェンダーは、大邱FCのチョン・テウクとキム・ジェウ、ミッドフィルダーは、スペイン・プリメーラ・ディビシオン・バレンシアCF所属のイ・ガンイン、フォワードは、浦項スティーラーズのソン・ミンギュ、蔚山現代のイ・ドンジュンなどが出場します。

1次ラウンドは出場16チームを4チームずつ四つの組に分けて総当りのリーグ戦を行い、各組2位までの8チームでノックアウト方式の決勝トーナメントを行います。 韓国はグループＢに属していますが、比較的無難な組み合わせだとされています。 グループＢは、韓国のほかにニュージーランド、ルーマニア、ホンジュラスが属しています。

五輪代表のこれまでの試合を見ますと、韓国とニュージーランドは韓国が3戦全勝、ホンジュラスとは2勝１敗1引き分けとリードしています。 ルーマニアとは五輪代表の試合はありませんでした。 グループＢは、過去の成績もそうですし、客観的な戦力も韓国が勝っています。

問題は決勝トーナメントです。 決勝トーナメントではほかのグループの上位チーム、強豪が待ち受けています。 強豪というとスペインですが、スペイン・プリメーラ・ディビシオン・バレンシアCF所属のイ・ガンインは、スペインについて、実力が秀でたメンバーが揃っていて、最も有力な金メダル候補だとしています。 ブラジル、アルゼンチン、フランスも待っていますので、韓国がメダルを獲得できるかは蓋を開けてみないと分かりません。

グループＣは「死の組」と言われています。
アルゼンチン、スペイン、オーストラリアといった強豪が属しているからです。
日本はグループＡに属していますが、グループＡにはフランスやメキシコが属していて、日本としては楽観できない状況です・
韓国はグループＢで1位になると、グループＡの2位と、2位になれば、グループＡの1位と対戦します。

決勝トーナメントで日本と対戦する可能性もあるわけです。
グループＤには、ブラジル、ドイツ、コートジボワール、サウジアラビアが属していて、韓国が準決勝まで行く場合、ブラジルと対戦する可能性もあります。
韓国のメダル獲得は、決勝トーナメントで待ち受けている強豪に勝てるかどうかにかかっています。