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韓国ドラマ「イカゲーム」の大ブームの背景や経済的な波及効果

#今週の経済の焦点 l 2021-10-11

週間経済フォーカス

ⓒ NETFLIX

ネットフリックスで公開された韓国ドラマ「イカゲーム」がネットフリックスが配信されている83か国すべてで1位となるなど、世界的に人気を集めています。

「イカゲーム」は、莫大な借金を抱えた数百人の参加者が、巨額の賞金を勝ちとるために子ども向けゲームをプレイするというストーリーです。これまで何度もフィクションで描かれてきたデスゲームであり、シンプルなストーリーですが、そこに登場する「型抜きタルゴナ(カルメ焼き)」や「イカゲーム」など韓国の昔ながらのゲームは、世界の若者にとって新鮮でユニークなもので、注目を集めたものとみられています。アメリカのエンターテイメント産業専門の業界紙「バラエティー(Variety)」は、グローバルな普遍性と韓国ならではのローカル色が同時に表現されていると評価しています。ポン・ジュノ監督の『パラサイト 半地下の家族』のように貧富の格差を見つめる問題意識が込められていることも人気の背景となっています。

韓国のドラマ1本が、韓流コンテンツとして海外で大ヒットすると、それによってもたらされる経済的効果は、1兆ウォンを超えるとされています。世界各国では、「イカゲーム」に登場する衣装や食べ物が話題を呼んでいます。 

「イカゲーム」の人気で最も得をしているのはネットフリックスです。「イカゲーム」の人気で有料会員数が増え、株価も大幅に上昇しているのです。これに対し、韓国のドラマ制作会社が得る直接的な収入は制作費くらいにとどまるとみられています。版権、著作権といったドラマに関するあらゆる権利はすべてネットフリックスが持っており、大ヒットによる追加の収益をすべてネットフリックスが独占する構造になっているからです。

それでも、韓国では、映画やドラマに関するアイデアを持っている創作者たちが真っ先に企画の提案を持ちかける相手がネットフリックスになっています。世界に2億人の視聴者がいて、視聴率を大きく心配せずに素材やジャンルの制限もなく、自由に映画・ドラマを作れるからです。しかし、ネットフリックスへの過度な依存は、長期的には韓国のコンテンツ市場の従属を招きかねないため、警戒が必要で、ティービング(TVING)やウェーブ(wavve)など、韓国の動画配信サービス事業者の競争力確保が課題と指摘されています。

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