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韓国での尿素水不足の背景や求められる対策

#今週の経済の焦点 l 2021-11-15

週間経済フォーカス

ⓒ YONHAP News

韓国でディーゼル車の運行や工場の操業に必要な尿素水が不足しています。尿素水は排気ガスの浄化に使われており、不足が続けば、物流や工場の操業がストップする恐れがあります。

なぜ、急に韓国で尿素水が不足しているのでしょうか。中国とアメリカが対立するなか、アメリカと価値観を共有するオーストラリアは、アメリカに追従する形で中国の通信機器メーカー・ファーウェイ製品に強い規制をかけ、5Gネットワーク参入を禁止しました。これに対して中国はオーストラリアからの木材、牛肉、ワイン、石炭などの輸入を制限しました。しかし、主要な石炭供給国であるオーストラリアから石炭の輸入を制限したことで、中国は電力不足に悩まされるようになりました。石炭は尿素の原料であるアンモニアの生産にも不可欠で、中国での尿素生産にも支障が出ました。中国は先月15日から国内市場を優先するために尿素の輸出を制限し、これが韓国での尿素水不足につながったのです。

幸い、中国の通関で足止めされていた尿素の仮契約分1万8700トンが近く輸入される見通しです。これは、車両用尿素水3か月分を生産することができる量です。しかし、問題が根本的に解決したわけではありません。中国が尿素の輸出を従来のように再開したわけではなく、輸入先を多様化できたわけでもないからです。

今回の尿素水不足という騒動を通して、サプライチェーンが複雑化するなか、第三国間の外交対立も韓国経済に影響を与えられるということに改めて気づかされました。対策が急がれます。まず、短期的には尿素水不足を解決しなければなりません。この問題が物流の混乱につながらないよう、外交力を最大限に発揮しなければなりません。また、中長期的にも輸入先の多様化や国産化といった努力を行うことで、仮に特定の国が原材料や部品の需給を止めるという攻撃を仕かけてきてもそれに影響されない体制を整えていく必要があります。

尿素水不足という禍を福に転じるためのきめ細かな対策を講じることが課題となっています。

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