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第636話 韓国のワイン人気は止まらない?!

#アジュンマの井戸端会議 l 2021-12-28

玄海灘に立つ虹

ⓒ Getty Images Bank

コロナ禍が酒類市場にも影響をもたらしています。

お酒の消費が増える年末年始を前に、感染防止のための規制が強化されたことから、ワインの販売が増えています。


会社の忘年会や会食でよく飲まれるのは断然、焼酎(ソジュ)とビール(メクチュ)です。韓国のビールは口当たりがやわらかなことから、よくソジュで割られ、「ソメク」として飲まれている場合も多いです。ですから年末年始は焼酎とビールがよく売れる時期であるはずなのですが、私的な集まりの人数制限が全国一律で4人までとなったことでそうした場がほとんどなくなり、家飲みが増えたことで、特に一人家飲みで好まれているワインの売り上げがだいぶ伸びているということです。あるコンビニブランドでは12月のワインの売り上げが、去年の同じ期間より284%増えたということです。少人数でのホームパーティーが定着したからではないかという分析もあります。


ロッテショッピングによりますと、韓国でワイン全体の小売市場は2020年、7347億ウォンで、2022年には1兆ウォンを超えるものとみられています。家飲みが増えたことなどに加え、アルコール度数の低い、マイルドなお酒を好む人が増え、焼酎の販売は減り、ワインの売り上げが増えたというのです。

関税庁によりますと、韓国のワインの輸入は2020年3億3002万ドル(約3937億ウォン)で、初めてビールを上回り、過去最大を記録しました。2021年は、8月までですでに3億7045万ドルが輸入されています。輸入が増えただけに値段もリーズナブルなものから高いものまで多様化しています。


大型スーパーを中心に、1万ウォン未満のワインを目玉として大々的になマーケティングが行われたことも、ワイン人気に拍車をかけた要因に挙げられています。Eマートのドスコパス(4900ウォン。チリ産)は赤白合わせて2021年11月までで420万本、ロッテマートのレアルフエンテ(3900ウォン。スペイン産)は126万本が売れています。今年大型マートの大手3社のワインの売り上げは、前の年に比べて40~60%増加しました。コンビニでの今年の売り上げも、去年より倍以上伸びています。ワインはもはや必ずしもデパートなどで売っている高級なものばかりではなく、スーパーやコンビニで手軽に買うことができるようになっています。


このことは、20~30代の若い世代を中心に、トッポッキやフライドチキン、キムチ、ジャジャンラーメンなど日常で食べられているスナック類と一緒にワインを飲む現象が広まっていることとも関係があります。ワインに関する情報にアクセスしやすくなっているのも、ワインの消費が増えた要因と分析されています。ワイン関係のスマホのアプリの数が急激に増えているだけでなく、特にコンビニには、ワインの情報やそのワインによく合うメニューなどがわかるようQRコードが設置され、ワインが選びやすいようになっています。

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