自己啓発本『セイノの教え』
2024-03-21
今月26日、陸軍は公式フェイスブックに兵士たちが豪雪の降った地域で除雪の支援作業をしている様子をアップしました。当時江原道の束草(ソクチョ)や襄陽(ヤンヤン)地域には60㎝の積雪がありました。そのため積雪で道が通れなくなり、住宅が孤立してしまうような状況となりました。
フェイスブックには除雪支援作業に動員された102機甲旅団の兵士たちの写真がアップされました。写真には兵士たちがシャベルを手に住宅街に積もっている雪を取り除いたり、お年寄りの手をとって雪道を歩いている後ろ姿が写っていました。
陸軍は「豪雪で補給路を断たれると円滑な作業はもちろん兵士たちの衣食住まで危険にさらされる。兵士たちには除雪は作業ではなく生存のための作戦だ」と説明します。
この日、兵士たちは大雪で孤立した一人暮らしのお年寄りが住む住宅地一帯を支援したということです。そこには韓国戦争にも参戦した91歳のおじいさんも住んでおり、大雪で孤立してしまっているという知らせを聞き、支援に乗り出しました。
陸軍側は「江原道地方はたびたび大雪に見舞われる地域だ。陸軍は軍の被害を最小化することはもちろん、国民の皆さんに奉仕することにも常に最前線で取り組む」と写真につけた説明で明らかにしました。
しかしこの写真を見た人々からはたくさんの書き込みがありました。この写真と文章がアップされてからわずか1日で700個ものコメントが書き込まれました。こんな内容です。
「なぜ兵士がするのか」
「公務員は週末に休み、軍人だけが働くのか」
「除雪装備は一つも見えず、人力だけを動員したのか」
「週末に無理やり投入しておいて美談のように飾り立てるのか」
「幹部は温かい事務所でコーヒーを飲んでいるときに兵士だけが苦労した」
その一方でこんなコメントもありました
「幹部も兵士も共に大韓民国の軍人だ。苦労したという内容に、ご苦労様という一言を言うのがそんなに難しいのか。軍は国民のために存在しているんだ」
「軍隊が国民の生命と安全を守るための努力には自然災害や日常生活で発生する事件や事故から生命や財産を守る活動も含まれている。軍隊の役割は、単純に誰かの家の前の除雪をしてあげることが良いか、悪いかの問題ではなく、国民のための献身だと理解すべきだ」
そして陸軍側も
「幹部も兵士も一緒に現場にいた。江原道地域は気候の特性上、民、官、軍が力を合わせなければならない場合が多い」という説明を付け加えました。
しかし、これに対しても「力を合わせたと言っても写真には公務員の姿は見えない。民と官がしなければならない部分を軍だけが行っており、官はいないのか」という怒りの声が続きました。この日が週末だったこともあり、週末まで除雪作業に動員されたと言う指摘もありました。
うちの息子が軍隊に行っていた時に、軍隊では夏は草むしり、秋は落ち葉を掃き、冬は除雪をするのが毎日の日課だと話していたことがありました。雪の多い地域に駐屯している部隊では軍部隊の中での除雪は日常茶飯事でしょう。それを民間の部分まで支援したということで、軍としては美談にしたかったのだと思います。日本の自衛隊なら当たり前なのかもしれません。そして韓国でも自然災害の後に兵士たちが復旧作業の手伝いをしている姿はよく見かけます。当たり前のことを美談にしたがった軍の広報が軍必者(すでに兵役を終えた若者たち)の反発を招いたようです。
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