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米ペロシ下院議長が台湾訪問

2022-08-06

ニュース

ⓒYONHAP News

アメリカのペロシ下院議長が台湾を訪問しました。

ペロシ下院議長の台湾訪問に反発する中国は台湾周辺で実弾による軍事演習を実施するなど軍事的威嚇を強め、米中対立の激化は避けられない情勢となりました。

ペロシ下院議長を乗せた要人輸送機は2日夜、台北市内の空港に到着しました。

ペロシ氏は到着後に声明を発表、「今回の訪問は、台湾の活力ある民主主義を支援するというアメリカの揺るぎない関与を示すものだ」としたうえで、「世界が民主主義か独裁主義かの選択に直面している中、台湾の国民とアメリカの連帯はこれまでになく重要になっている」と述べました。

ペロシ氏は3日に台湾の蔡英文総統と会談し、「台湾は自由を愛するすべての人にとってのインスピレーションだ」としたうえで、「台湾の民主主義を守るというアメリカの決意は揺るがない」と述べました。

蔡英文総統はこれに対して、アメリカと台湾の連帯を称え、「台湾はアメリカの信頼できるパートナーであり続けている」と強調しました。

ペロシ氏は会談後に台湾を離れ、3日夜に韓国に到着、4日には韓国の国会議長と会談し、夕方には次の訪問先の日本に向かいました。

アメリカの下院議長が台湾を訪問したのは25年ぶりです。

中国はこうした動きに強く反発、偶発的な軍事衝突が懸念される中、アメリカは海軍の原子力空母「ロナルド・レーガン」を西太平洋に展開させ、ペロシ氏を乗せた要人輸送機は中国が管轄権を主張する南シナ海を大きく迂回して台湾入りしたと伝えられています。

中国はペロシ氏の台湾訪問について、軍事行動も辞さないといった表現を使って威嚇し、強く反発しました。

先月末に行われたアメリカのバイデン大統領と中国の習近平国家主席の電話会談では、習近平国家主席が「火遊びをすれば、必ずやけどをする」と述べるなど、強烈な言葉を使って警告していました。

中国が強く反発しているのは、こうした動きが中国と台湾は不可分だとする『一つの中国』政策に正面から反するものと受け止めているからです。

習近平氏は異例となる3期目への準備を進めていて、今回の問題により強硬に対応しているとの見方もあります。

中国はペロシ氏の台湾訪問を受けて、2日夜から実弾を使った軍事演習を始めました。

ペロシ氏が台湾を離れたあとも演習は続けられ、4日からは台湾を取り囲むように6カ所の演習海域を指定して訓練を行い、蔡英文政権に対して軍事圧力を強めています。

台湾をめぐる米中の対立は韓半島情勢にも影響を及ぼします。

アメリカに対抗して中国とロシア、北韓が連帯を強化していくものとみられ、こうした中で北韓が核実験を強行するなど、北韓の無謀な挑発を煽る結果を招く可能性も排除できません。

一方で、アメリカ主導で半導体サプライチェーンの問題に対処するため、アメリカ、韓国、台湾、日本が参加する「チップ4」と呼ばれる半導体同盟に向けた準備が進められています。

中国はこうした動きにも強く反発していて、中国の今後の動きが注目されています。

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