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「保太平のうち熙文」ほか

#国楽の世界へ l 2024-01-02

国楽の世界へ

「保太平のうち熙文」ほか
朝鮮時代の国の儀礼は、大きく五つに分けられます。王族の婚礼に関する儀式、海外の使臣をもてなす儀式、軍に関する儀式、王や皇后が亡くなったときの儀式、祭祀に関する儀式などです。ゼサと呼ばれる祭祀は、空の神、土地の神、そして先祖に対して、それぞれの地位にふさわしい規模の祭祀を捧げ、その恵みに報いるという儀式です。最も重要な祭祀のひとつが、歴代の王様と王妃が眠っている宗廟(チョンミョ)で行われる、宗廟祭礼です。宗廟は、王室の正統性を象徴する場所でした。季節が変わるごとに王様が直接祭祀を捧げます。このとき演奏する音楽と踊りを、宗廟祭礼楽と言います。宗廟はユネスコ世界遺産に、宗廟祭礼楽はユネスコ人類無形文化遺産に登録されています。このように歴史的な場所と儀式が共に登録されることは、珍しいことだそうです。

王室の祭祀に相応しく荘厳な音楽でした。多くの聖君が輝かしい国運を切り開き、文化と政治が盛んになり、いつも私たちは美しさを称え、これを歌にしたという内容です。朝鮮時代初期には、中国から伝わった音楽を宗廟祭礼楽として演奏しました。しかし、王様の世宗(セジョン)は、これを不思議に思いました。生きているときは国の音楽を聴くのに、亡くなってからは中国の音楽を聴くのはおかしいからです。世宗の次に王位についた世祖(セジョ)は、父の思いを実現させました。父が作った音楽を、宗廟祭礼楽として用いたのです。それが今日に至るまで、約600年間続いています。そして、最近は、若手のミュージシャンが、宗廟祭礼楽を再解釈した音楽を発表しています。「チンチャン」という曲は、本格的に祭祀が始まる前に、礼物を捧げるとき演奏した音楽です。この曲を、ヘパリが新しく構成しました。

宗廟祭礼楽は、大きく保太平と定大業(チョンデオプ)、二種類の音楽を演奏します。保太平は歴代王様の学問や徳を賛える音楽で、定大業は武功を称える音楽です。祭祀では三度杯を捧げますが、最初の杯を捧げるときは保太平を演奏し、二番目と三番目の杯を捧げるときは定大業を演奏します。定大業は、戦場で演奏する太鼓やテピョンソなどを編成して、壮大な感じがするのが特徴です。サンジャルが、祈りの意味を強調して再解釈した音楽です。最初は静かな音色で始まりますが、聴いていると、最後まで諦めないという力が感じられます。この音楽のように、みなさんの新年の願いが叶えられますことを祈願いたします。

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