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「シソンベの舟歌のうち、櫓をこぐ歌」ほか

#国楽の世界へ l 2024-01-23

国楽の世界へ

「シソンベの舟歌のうち、櫓をこぐ歌」ほか
江華島(カンファド)は、ソウルを横切る川、漢江(ハンガン)が西の海と出会う時点にある島です。地理的な環境から、江華島には船で首都漢陽(ハンヤン)を行き来しながら商売をする商人がいました。このときの船をシソンベと言います。漁をするための船ではなく、品物を運ぶための船です。船の底が平らなので、浅いところも簡単に通ることができました。漁船がお魚でいっぱいになると、シソンベで村まで運ぶこともありました。江華島を出発するときは焚き木や塩、塩辛のようなものを運んで漢陽で売り、漢陽から帰るときは江華島では手に入れるのが難しい品物を運んで戻ってきます。漢江は、川幅が1キロほどの大きな川です。品物をたくさん積んで、櫓をこいで進むのも、大変だったはずです。そんなとき、船乗りは、呼吸を合わせ力を出すために歌を歌いました。

お金持ちで贅沢をして暮らす人もいるというのに、自分の運命は船に乗ってお金を稼いでいるという内容の歌詞です。船乗りの仕事は大変でも、一緒に歌って力を合わせる人が傍にいるのは、力強かったはずです。今度は、今の北韓に当たる、咸鏡道(ハムギョンド)地方の民謡、「ドンドラリ」という曲です。春の日、川岸で山菜を摘み取っていた女性が、この歌を歌いながら籠を持って踊ったといいます。日本の植民地だったときは、日本軍に追われた兵士などを隠してあげて、不安な気持ちを落ち着かせるために歌ったそうです。「ドンドラリ」という言葉は、回る、回転するという意味で、今の状況が変わることを願う気持ちがこもった歌です。世の中に変わらないものはありません。当時は日本の植民地の下で苦しんでいたけれど、いつかは国を取り戻し、堂々と生きられる時が来るだろう、という希望をこめて歌っていたそうです。今日ご紹介する「ドンドラリ」は、現代に合わせて編曲した曲です。

後悔することがあっても、過去は忘れよう、新しい朝が来るだろう、という内容の歌詞でした。このように、今日よりも素敵な明日になるだろうという希望を抱いたのは、昔も今も同じです。最後にご紹介する曲は、季節の移り変わりと自然、そして歳をとっていく人生の空しさを歌う音楽です。季節が変わり世の中は絶えず変化を繰り返しているけれど、私たちの人生は一度きりなので、大事な時間を無駄にしてはならないと歌っています。だから、若いうちに楽しんで暮らそうという内容です。

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