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名節ルック

2019-09-09

玄海灘に立つ虹

© Getty Images Bank

秋夕の連休が今週木曜日から始ります。先日年上の友人と話していたら、彩さんは秋夕にシテク(夫の実家)に行く時に何を着ていくのとたずねられました。秋夕にシテクに行く時には韓服でも着ていくということですか?


それこそ私が結婚した30年前には結婚した最初の年にはシテクに行く時には韓服を着て行ったり、持って行き着替えたりしたものです。しかし最近はそんなこともないと思っていたんですが、今でも女性誌や婦人雑誌を見ているとこの時期になると名節ルック、ミョヌリ(嫁)ルックなどという言葉が目に付きます。

どういうことかと言うと、夫の実家に行く時には何を着ていくかという話です。特に秋夕や旧正月には家族、兄弟、親戚などが集まりますから、服装には気を使うことになります。

親戚一同集まるのでスーツやワンピースなどきちんとした格式のあるスタイルでおしゃれをしていくと、「台所仕事をしなくてはならないのに、なぜそんな不便な服装で来たの」と嫌味を言われます。また嫁の仕事をしっかりしなくてはとジーパンやレギンズのような楽な格好で行くと「そんな普段着で来た」と怒られます。

ではどうすればよいのか、アリスさんはスーツを着てはいくものの仕事着を別に必ず持って行き、向こうで着替えると言ってました。仕事着と言っても台所の床に座り込んで作業をしたりするのでパンツではなくロングスカートを持っていくという話でした。

また夫の実家用と妻の実家用で服装を変えるという話もあります。夫の実家に行く時は出来るだけシンプルで紺色やグレーなどのおちつい色の服を、そして自分の実家に行く時はできるだけ華やかで明るい色の服を着ていくようにというアドバイスです。

さらに化粧に関しても注意がありました。夫の実家に行く時にやってはいけない化粧、その1、真っ赤なルージュ、その2、ノーメイク、その3、小麦色の真っ黒な肌だそうです。派手な化粧が良くないというのは分かりますが、ノーメイクもまた「どこか身体が悪いの」という嫌味を言われることになります。最低限の化粧はしていくことが礼儀だということです。さらに韓国人は基本的に色白が好きなこともあり、小麦色も保守的な姑には嫌われることになります。さらに韓国では年長者の前ではノースリーブ、袖なしの洋服も禁物です。

行くだけでも憂鬱なシテクなのに、服装や化粧まで気を使うなんて信じられないと思うかもしれませんが、姑は嫁の服装や化粧にはいくつになっても気を使います。女同士だからでしょうか。私も結婚して30年にもなりますが、未だに姑から今日の服装は良い、悪い、もっと化粧をするようになどと小言を言われています。

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