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韓国の雑穀ごはん

2019-10-07

玄海灘に立つ虹

© Getty Images Bank

食欲の秋ごはんの美味しい季節を迎て先週は韓国の釜飯おこわについて話がでましたそのほかにも普段の食堂のごはんに白米ではなく黒米や雑穀ごはんの出てくることがよくあります韓国の雑穀ごはんについて教えてください特にお勧めはありますか


スーパーの米売り場に行くと白米のほかにもいろいろな雑穀が売られています。なかには15雑穀、17雑穀、31雑穀などというように最初からいろいろな雑穀がブレンドされているものもあります。これらは普通の白米に混ぜて炊くものです。


では雑穀とはどんなものがあるのでしょう。まず米自体が、白米、玄米のほかにも黒米、発芽玄米、もち米などの種類があります。その次に雑穀である大麦、麦、アワ、ヒエ、ハトムギ、キビなどがあります。さらに豆も大豆、黒豆、赤豆などがあり、最近では外国産の豆も体に良いと言っていろいろな種類が売られています。そしてこれらの雑穀を白米にいれたり、あるいはいろいろとブレンドしたりして炊いています。これが韓国の雑穀ご飯です。


そしてそういう雑穀類はご飯に入れるだけでなく、飲み物やお菓子にも使われています。ミスカルというのはこのような何種類もの雑穀を細かく砕いてパウダー状にしたもので、これを水や牛乳に溶かして蜂蜜などを入れて飲みます。健康食として朝、ミスカルだけを飲むという人もいます。


またもっと健康やダイエットに気を使う人のなかには生食(センシク)と言って生のままで食べる人もいます。この場合はヨーグルトなどに混ぜて食べます。また食パンなどのパン類にも雑穀パン、豆パンがあり、麦や豆を使ったお菓子もたくさん作られています。


私のお勧めはミスカルです。特に夏場は良く飲んでいました。私の飲んでいるのは7種類くらいの雑穀にクロレラといって海草のようなものまで入っているものです。牛乳と氷と蜂蜜をいれてミキサーにかけて飲んでいます。


ちなみに、今はみんな健康のためにわざわざ白いご飯に雑穀を入れて食べていますが、昔は雑穀が主食だった時代がありました。パク前大統領のお父さん、パク・チョンヒ大統領の時代には子供たちが学校に持っていったお弁当の中身は麦ご飯でした。ある短編小説のなかにこんな場面がでてきます。久しぶりに田舎の家に兄弟6人が集まった場面で、末っ子が昔を思い出しながら「毎朝、母さんが釜でご飯を炊くときに白米は真ん中の一列だけで残りは全部麦だった。そしてその白米の部分は父さんと長男の兄さんだけが食べて、私たちの口には麦しか入らなかった」と語ります。今は健康食としてわざわざ食べに行く麦ご飯も、嫌々食べていた時代があったということです。

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