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第524話 シルム人気、完全復活なるか?

#アジュンマの井戸端会議 l 2019-10-10

玄海灘に立つ虹

© KBS

最近韓国の伝統競技のシルム(韓国の相撲)の人気が復活する兆しが見えています。特に、ユーチューブなどで観戦する若い世代が増えていることが望ましい現象として受け止められています。


まずシルムのルールを簡単にご説明しましょう。

選手は上半身裸で半ズボン姿。サッパ(廻しに当たる紐)を右の太ももを巻き腰に回して巻く。互いに右手で腰に巻かれたサッパを持ち、左手で太ももに巻かれたサッパを握り、正座をして肩と背が真っ直ぐな状態で組み合い、主審の合図で立ち上がりながら競技が始まる。先に倒れたら負け、具体的には膝から上の身体が先に地に付いたら負け。競技場は直径8メートルの砂場ですが、競技場の外に相手を出しても勝ちにならない。競技中両選手がサッパを握る手を離したり競技場の外に出てしまったら再競技。シルムは一言でいうと、サッパを握り、技で以って相手を倒す競技と言えるでしょう。技としては、足や腰、手を使う技、それにこれらを混ぜた技など55種類があるといいます。


実はシルムはサッパを握ったままどちらが長く耐えるかの比べっこのようになってしまった感があり、それで批判もありました。というのは、2000年代初めから、身長2メートル以上であったり、体重が150キロ以上の選手が多く競技に出場するようになりました。体格が大きいほうが、倒れないように粘る相撲に有利だからです。つまり、いろいろな技を駆使するより、安全に勝率を上げようという傾向が強かったのです。当然、観戦するほうとしてはあまりおもしろくありません。シルムの人気はだんだんすたれ、1990年代後半から2000年代初めにかけて、プロリーグもなくなってしまいました。2000年代に入ってからは大学のシルムチームを中心とする韓国大学シルム連盟が設立され、社会人チームや自治体チームを受け入れ、民俗シルム大会を開催してきました。


こうした状況のもと、大韓シルム協会は、スピーディーで様々な技を駆使した競技を復活させるため、去年初めにルールを改めました。シルムは重量によって体級が分かれているのですが、一番体重が重い体級が150キロ以下でした。これを140キロ以下に改めたほか、他の体級も5キロから10キロ減らすようにしました。また試合が間延びするのを防ぐため、延長戦は民俗シルム大会のときだけ認めることにしました。


いまユーチューブなどで若い世代に観られているシルムは、こうした大学生など若手の選手たちの人気によるところが大きいです。再生回数が特に多い動画は、一番重量が軽い75キロ以下の選手同士の競技で、180万回を記録しています(10月4日現在)。大韓シルム協会はこれまでの努力が実を結んだとしています。協会の関係者は「選手たちが新しいルールに適応するために減量に励みより機敏に動くようになった上、短い時間で勝負を決めることができる技を使うようになった」と分析しています。協会は、人気のある選手を集めて「俺はシルム選手だ」というプロモーションビデオも作りました。


このようなシルム人気を反映して、KBSでは若手の選手たちが出演する、シルムの最高階級のチョナジャンサに向けたサバイバル形式のバラエティー番組を11月末に放送する予定で、すでに撮影に入っているということです。

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