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新型肺炎、宗教施設で集団感染か

2020-02-22

ニュース

ⓒYONHAP News

新型コロナウイルスの感染が急速に拡大し、政府は対応に総力を傾けています。

韓国では21日までの3日間で新型コロナウイルスの感染者が120人以上確認され 感染者数は一挙に5倍の150人を超えました。

感染者が大きく増えたのは新興宗教の施設と関連があることが分かりました。

18日に南東部の大邱市で31番目の感染者が確認されましたが、この感染者は中国への渡航歴がないことを理由に検査を拒み、新興宗教の新天地イエス教会の礼拝に参加していました。

この礼拝には全国から集まった1000人余りが参加していたということです。

保健当局が礼拝参加者を中心に女性と接点がある人たちの検査を実施したところ、次々と感染が確認されました。

大邱市だけでなく、付近の清島郡でも多くの感染が確認されています。

清島郡にある病院では入院患者1人が死亡したほか、看護師5人の感染が確認されました。

この病院では、付設の葬儀場で新天地イエス教会関係者の葬儀が行われ、教会関係者が多く訪れたということです。

今回の集団感染は中国への渡航歴がないことを理由に一部の感染者が検査を拒んだことが事態を悪化させたとの指摘が出ています。

保健福祉部の朴凌厚(パク・ヌンフ)長官は21日の会見で、集団感染の原因が比較的はっきりしているとして、感染症危機警報を現在の「警戒」の段階に維持するとしました。

感染症危機警報は、「関心」「注意」「警戒」「深刻」の4段階となっています。

危機警報が「警戒」に引き上げられたのは新型インフルエンザが拡散した2009年1月以来です。

朴凌厚長官は、特定の宗教団体を中心に集団感染が発生しており、疫学調査や防疫措置などを通じて十分制御可能だとの見方を示しました。

政府は、市中感染の拡散を防ぐために国レベルの特別対策が必要だとの判断に基づき、感染者が集中している地域を中心に徹底したウイルス遮断策を取っていく方針です。

丁世均(チョン・セギュン)国務総理は21日の会議で、「感染者が急増している大邱市と清道郡を感染症の特別管理地域に指定し、特段の措置を取る」と述べました。

また、大邱市と清道郡で迅速に感染者の濃厚接触者を突き止め、治療する必要があるとして、そのために治療に必要な病院のベッドや人員、機器などを全面的に支援するとしました。

必要なら軍の医療関係者なども動員するほか、自宅での自主的な隔離が難しい人のための臨時保護施設も設置するということです。

新型コロナウイルスへの対応は、国内への流入遮断から市中感染の拡大阻止に向けて対策の重心が変わりました。

政府は各自治体の安全対策本部をフル稼働して、新型コロナウイルスへの対応に総力を傾けるとしています。

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