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新型コロナ、「生活防疫」に転換

2020-05-09

ニュース

ⓒYONHAP News

韓国では新型コロナウイルスの1日の感染者が一けたにとどまるなど安定した状態が続いていて、政府は6日、新型コロナウイルス感染拡大で3月22日から5月5日まで実施してきた外出や集会の自粛などの制限を緩和し、「生活防疫」に転換すると発表しました。

「生活防疫」への転換は、政府関係者と専門家、市民団体の代表らによる生活防疫委員会の検討を経て決定しました。

「生活防疫」に転換したことで、政府による外出や集会の自粛要請が解除され、人々は必要な感染予防策を講じたうえで通常の日常生活を送ることができるようになります。

「生活防疫」は、日常生活と経済活動のバランスを維持する防疫、つまり、社会活動と防疫を並行することを意味します。

生活防疫では、△体調が悪いときは家にとどまること、△人との間隔を1~2メートル空けること、△咳エチケットや手洗いなどの実施、△室内の換気や消毒の実施、などが求められますが、自粛を促していた外出や集会、各種の行事に伴う制限は原則なくなり、徹底した感染予防策を前提に公共施設やスポーツセンターなども再開します。

多くの人が集まる公共施設やスポーツセンターなどについては、防疫管理者を指定することや利用者が守るべき感染予防策などが求められています。

生活防疫への転換は、感染予防のための各種の対策が効果を出した結果です。

政府は3月22日から4月5日まで社会的距離の維持を強く促し、1日の感染者は100人未満に減りました。

社会的距離の維持は4月19日まで延長され、その結果、1日の感染者は30人前後まで減りました。

政府はその後も、緩和された社会的距離の維持を実施し、4月下旬以降、5月7日までは1日の感染者は10人未満にとどまっていました。

積極的に検査を進める一方で、社会的距離の維持を実施した結果、昨今の感染状況は十分統制が可能な範囲となり、生活防疫への転換が決まりました。

ただ、生活防疫への転換が新型コロナウイルスの収束を意味するものではありません。

保健当局は感染拡大の第2波にも備えています。

生活防疫への転換で、国立公園、博物館や美術館、スポーツ施設などが再開され、スポーツの観覧、各種のコンサートも順次、再開される見通しです。

また、13日から高校3年生の登校授業が始まり、段階的にすべての学年で登校授業が始まります。

生活防疫への転換で、人が多く集まる機会も増えることから、感染拡大の第2波を懸念する声もあります。

スポーツ施設や遊興施設、宗教施設などについては、徹底した感染予防策を前提に再開されますが、それぞれの自治体は感染の状況などを踏まえて今後も運営自粛などの行政命令を実施することができます。

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