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鄭銀敬氏と奉俊昊監督が「世界の百人」に

2020-09-26

ニュース

ⓒYONHAP News

アメリカの時事週刊誌「タイム」が毎年発表している「世界で最も影響力のある100人」に、韓国疾病管理庁の初代庁長・鄭銀敬(チョン・ ウンギョン)氏と映画監督のポン・ジュノ氏が選ばれました。

「タイム」の「世界で最も影響力のある100人」は、2004年から毎年発表されていて、新しい世界を切り開くパイオニア、各界を導くリーダー、それにアーティストなど、五つのカテゴリーで、それぞれの分野で最も影響力のある20人を有識者の議論を通じて選び、トータルで毎年100人が発表されています。

「タイム」は、疾病管理庁の鄭銀敬庁長について、「新型コロナウイルスの感染抑制に向けた取り組みで優れた成果と業績が高く評価された」と紹介しました。

疾病管理本部長と中央防疫対策本部長を兼任する鄭銀敬氏は、韓国で初の感染者が出た1月20日以降、一日も休まずに記者会見に臨み、感染状況や政府の対策、一人ひとりができることなど、各種の情報を分かりやすく伝えました。

連日の記者会見など、新型コロナウイルス対策のトップとして黙々と自分の職務を果たす鄭銀敬氏の誠実さに多くの国民が絶大な信頼を寄せ、国民の自発的な協力を引き出すことができたのが感染抑制につながったと評価されています。

文在寅大統領は、鄭銀敬庁長を紹介するタイム誌への寄稿文のなかで、ノーベル賞作家アルベール・カミュの小説『ペスト』に登場する医師リウーの「ペストと戦う唯一の方法は誠実さである」という言葉を引用し、鄭銀敬氏の「誠実さ」は、世界中のそれぞれの場所で新型コロナウイルスと戦う医療従事者に多くのインスピレーションを与えたと讃えました。

韓国政府は、新型コロナウイルスなど感染症対策に当たる保健福祉部の疾病管理本部を独立した行政機関の疾病管理庁に昇格させ、鄭銀敬氏が初代庁長に就任しました。

もう一人、第92回アカデミー賞で作品賞・監督賞・脚本賞・国際長編映画賞を受賞した映画『パラサイト 半地下の家族』のポン・ジュノ監督も「世界で最も影響力のある100人」に選ばれました。

『パラサイト 半地下の家族』はブラック・コメディ・スリラー映画で、第72回カンヌ国際映画祭では韓国映画としては初めて最高賞のパルム・ドールを受賞し、第92回アカデミー賞では6部門にノミネートされ、作品賞・監督賞・脚本賞・国際長編映画賞の4部門で受賞しました。

ポン・ジュノ監督の映画『スノーピアサー』に出演したイギリスの女優ティルダ・スウィントンさんは、ポン・ジュノ監督について「新たな太陽のように現れた映画監督だ。彼の映画は、非常にスマートで、シニカルで、深いロマンを持ち、原則に従った緻密さなど全てが盛り込まれている」と賛辞を送りました。

ポン・ジュノ監督は芸術性と大衆性を同時に備えた監督と評されています。

日本からは、今月の全米オープンで2度目の優勝を果たし、黒人への人種差別を抗議するマスクを着用して話題となった女子テニスの大坂なおみ選手や自らの性暴力被害を公表したジャーナリストの伊藤詩織さんが選出されました。

政治家としては、アメリカのトランプ大統領や中国の習近平氏、ドイツのメルケル首相、台湾の蔡英文総統が選ばれ、企業家としてはアメリカのアルファベットの最高経営責任者サンダー・ピチャイ氏が選ばれました。

また、新型コロナウイルスへの対応に関連しては、アメリカ国立アレルギー・感染症研究所のアンソニー・ファウチ所長が選ばれました。

「タイム」が「世界で最も影響力のある100人」を発表するようになって今年で17年目となりますが、韓国人としては2018年に文在寅大統領が、2019年にBTS(防弾少年団)と国際的な専門家でつくる国際機構「気候変動に関する政府間パネル」のイ・フェソン議長がそれぞれ選出されています。

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