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第624話 「Kオンニ」に熱い支持集まる!

#アジュンマの井戸端会議 l 2021-10-05

玄海灘に立つ虹

ⓒ KBS

最近、個性的な魅力を発散しているオンニ(姉さん、姉御)たちに注目が集まっています。こうしたオンニたちは、自らの専門分野で誰よりも熱意にあふれ、有能であるばかりでなく、率先して他の模範となり、同僚たちから頼れる存在としてリーダーシップを発揮します。一方で、バラエティ番組では人間味あふれる魅力で、視聴者を魅了しています。こうしたオンニキャラクターは他にはないキャラという意味で、「Kオンニ」と呼ばれるほどにまで人々の関心を引いています。


特に女子バレーボール選手のキム・ヨンギョンさんは、Kオンニの代表として君臨しています。キム・ヨンギョン選手は、先の東京オリンピックで、バレーボール女子の韓国代表を誰からも期待されていなかった世界4位に導いた、まさに「バレーボールの女帝」です。キム選手は東京オリンピックを最後に韓国代表の座から退きました。海外メディアからも「10億人中一人出るか出ないかのスター」、「真のリーダー」などと称賛されたほか、チームの同僚や相手チームの選手たち、海外のバレーボール界の関係者からも、キム選手の実力や人となり、プロ意識の高さが認められています。


キム選手の人気が韓国でシンドロームのようになったのは、選手としての実績だけでなく、女性アスリートの社会的な位置づけや固定観念を覆すことに大きく貢献したからではないかという分析もあります。フィギュアスケート選手だったキム・ヨナさんやゴルフのパク・セリさんなどそれぞれの分野でワールドスターといえる実績を上げた選手たちはいますが、保守的な韓国のスポーツ界で、キム・ヨンギョン選手のように歯に衣着せぬ物言いをし、メディアを積極的に利用しながらも、世間の口の端に上るようなこともなく、アンチファンもほとんどいないスーパースターはなかなか見当たりませんでした。こうしたキム選手のようなスターがいたからこそ韓国のバレーボールが大衆的な関心を得ることができた上、バレーボール界の不条理な慣行が公けになり、変化の必要性が認識される契機がつくられたと評価されています。


他にもKオンニの代表としては、SBSサッカーバラエティ『ゴールを叩く彼女たち』では俳優やモデル、歌手、コメディアンなど多様な分野の女性たちがサッカーに挑戦していますが、なかでも女優のパク・ソニョンさんの活躍が目を引きます。体育学部出身で、女子サッカーの韓国代表になりたいと思ったときがあったほどの運動好き。パク・ソニョンさんが出演している他のバラエティ番組で、彼女のサッカーの実力に目をとめた制作者が、『ゴールを叩く彼女たち』のアイデアを企画したそうです。パクさんは50代ですが、強靭な体力とボールの扱い方に定評があるだけでなく、どんな状況でも委縮しない強い精神力、そして相手チームの集中的な牽制やラフなプレーも明るく笑ってやり過ごす姿で人気を集めています。


オンニというキャラクターを考えるとき、外せないのは、Mnetで放送されているダンスバトル番組の『ストリート・ウーマン・ファイター』です。有名な女子ダンスチームが競い合うもので、8つのグループが参加しています。どのチームも知名度があり、アイドルのバックダンサーとして活躍しているチームがほとんどです。振り付けやダンスの講師を務める人も多く、実力派ぞろいのバトルが見ものです。審査員としてBoAも参加しています。ここでもKオンニと呼ばれるキャラクターを持つ女性が多数登場します。チームを際立たせるために自らが目立たないようにし、チーム全体が注目されるように仕向けたり、卓越した実力を持っていながらも同じチームのメンバーや競争相手に対する配慮を忘れず、バトルそのものを楽しんでいるなどの姿を見せてくれているのです。


結局、Kオンニと呼ばれる人たちの特徴は、ブレない自分を持っており、そこからくる物おじしない言動、そして自分だけが目立とうとするのではなく周りの人にも信頼される頼もしい同僚であり、リーダーとして認められているという点です。常に前向きな姿勢で困難な状況を乗り越えようとする女性たちは、同じ女性をもときめかせる存在となっています。

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