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経済

アメリカの利上げが韓国経済に与える影響

#今週の経済の焦点 l 2018-12-24

© YONHAP News

アメリカFRB=連邦準備制度理事会は現地時間の19日、政策金利を0.25ポイント引き上げました。ことしに入ってから4回目の利上げです。

アメリカ経済は好況で、ことしの年間の成長率は3%程度になると見込まれています。アメリカFRBは、このままだと、アメリカ経済が過熱し、バブルができてしまうおそれがあると判断し、トランプ大統領が利上げに反対するなか、さらなる利上げに踏み切ったものとみられます。

アメリカでは、2015年12月から利上げ基調が続いています。ただ、アメリカ経済の不確実性が徐々に高まっていることから、アメリカ連邦公開市場委員会は来年の利上げ回数の見通しを2回とし、9月の前回見通しの3回から引き下げました。

韓国としては、うれしいニュースですが、だからといって、通貨政策における選択の余地が大きく広がるわけではありません。アメリカの利上げ基調により逆転現象が起きている韓米の金利差は、今回の利上げでさらに広がり、資本の流出が懸念されています。 

輸出に与える影響も心配されます。アメリカの利上げによりドル高になると、ドルに対するウォンの相場は下がりますが、これを上回るスピードで日本の円がドルに対して下がっています。日本と輸出市場で競合する韓国としては、価格競争力の低下が懸念されます。何よりも、今回の利上げで、アメリカの成長が鈍化し、世界的な需要の落ち込みを引き起こすおそれがあります。

アメリカの利上げという危機をチャンスに変えるための知恵と努力が求められています。

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