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経済

「水素社会」の実現に向けた政府の取り組み

#今週の経済の焦点 l 2019-02-18

© YONHAP News

燃料電池車は究極の車と言われています。水素は、電気を使って水から取り出すことができるのはもちろん、石油や天然ガスなどの化石燃料、メタノールやエタノールなど、さまざまな資源からつくることができます。水素は、酸素と結びつけることで発電したり、燃焼させて熱エネルギーとして利用することができます。その際、CO2を排出しません。この2つの特徴から、水素を燃料とする燃料電池車は、究極の車となる可能性があります。
 韓国の自動車産業は厳しい状況に置かれています。2015年の時点で、韓国は世界5位の自動車生産国でしたが、2018年には7位に下がっています。しかし、韓国は、燃料電池車の分野では、進んだ技術力を保有しています。特に、「現代自動車」の燃料電池車関連技術は世界レベルです。

世界の主要な国と企業は、水素社会の主導権争いに乗り出しています。その先頭にあるのが日本です。中国も、深刻な大気汚染の解決策として、燃料電池車の普及に動き出しており、ドイツでは、去年10月、水素燃料電池で動く世界初の旅客電車が運行を始めました。

これらの国では、政府が主導して水素社会に向けたインフラの整備を進めているのに対し、韓国では、国の取り組みが消極的過ぎるという指摘が出ていました。

それが、ことしに入ってからは、政府の姿勢に変化が見え始めています。今月11日、政府は、企業が実力を思う存分発揮できるよう、ソウル市内の水素ステーション設置に対し、従来の規制適用に例外を設ける規制サンドボックスを適用すると発表しました。そして、水素経済の活性化に向けた予算として、ことし422億ウォン、来年は1000億ウォンを策定しました。

世界的に注目されている水素経済。韓国経済の新たな成長エンジンになることができるのか、注目されます。

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